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Toronto MTB JAMの動画で考える日本のライダーの進むべき方向性

2014年3月19日

カナダのトロントで開催されたBMXのコンテストToronto BMX JAMと同時開催された、Toronto MTB JAMのハイライトシーンをまとめた動画が公開されました。まぁ、今回はBMXのコンテストがメインで、サブ的な位置づけでMTBのコンテストも行われた、という感じですので、撮影や編集は本格的ではありません。

何はともあれ貴重な映像なのでご覧ください。
[vimeo]http://vimeo.com/89443094[/vimeo]

上位ライダーをはじめとして、殆どのライダー達は、基本的にBOXジャンプでのエアートリック(バックフリップ、360、バースピン、テイルウィップ)などをメインに繰り出しているように見えました。※編集している方の趣味で、リップトリックなどは省かれている可能性もありますが

上位陣のエアートリックは高度で凄いですが、全部似たような印象になってしまうので、同時開催されたBMXのコンテストのように、セクションの攻め方に多様性があっても良いように思いましたね。

 

この動画を見て、もし現状の日本のMTBライダー達が1年後を目処として、これらの世界のコンテストに挑むとしたら、どのような攻め方をしたら上位に食い込めるかを考えてみました。

 

1)スケートパークのセクションに慣れる

日本の多くのMTBストリートライダーはスケートパークのこなしが苦手のように思います。多くのライダーの近所にスケートパークがある訳ではないので、それは仕方がないように思いますが、今後この手のストリート系のコンテストが世界で行われるとしても、基本的にはスケートパーク内で行われることが殆どになるハズなので、最低限のパークのこなし方は覚えておいた方が良いように思いました。
しかも、世界のスケートパークはセクションが日本と比較して巨大なので(日本のスケートパークの殆どがスケートボードに合わせて作られていてセクションが小さい傾向がある)大きなサイズのセクションに慣れた方が良いのではないでしょうか?

 

2)ストリートセクションの有効利用

日本のライダーはストリートセクションの使い方が上手い(というかエアートリック・リップトリックが苦手なライダーが多い)ので、バンクやカーブボックス、ステアーなどのセクションを積極的に有効利用すべきです。さらには、ペグを利用したハンドレール系トリックも大きな武器になるのではないでしょうか?パークで行われるMTB系コンテストで誰もがレールをスルーなんて非常に勿体ないですし、ガンガン攻めるだけでひとまずは注目されるように思います。

 

3)あえて頑張って3D系トリックを習得する

主要都市の殆どのスケートパークに、スポンジプール+レジーマットなどの3D系+複雑なエアートリックに対応した練習施設が完備された国のライダー達と同レベルになるためには、例え海外修行などを行ったとしても、数年では足りないのは明白です。(3D系トリックが上手い海外のライダー達もまた日々練習して進化するため)

とはいえ、バックフリップやフレアなど最低限の3D系トリックを完全に身に付け、それに加えて日本ならではの長けたストリートセクションを活かしたライディングをMIXすることができたら、もしかしたら上位に食い込む余地があるかも知れません。

 

個人的に、世界を舞台に戦いと思っている日本のこれからのMTBストリートライダー達には、世界のコンテストで上位を狙いたいのであれば、「3)あえて頑張って3D系トリックを習得する」を選んで欲しいですね。どうしたって日本のライダーは環境的にストリートで乗ることが主になるので、そちらの精度は黙っていてもどんどん磨かれていくハズですし。

3D系トリックの習得は、それらの環境が充実しているエリアへの海外修行が一番の早道に思えますが、日本にも数少なくても3D系トリックを練習できる環境もあるので、その周辺に引っ越し練習しまくる、というのもアリではないでしょうか?

 

なんて妄想めいたことを書いてしまいましたが、ソチオリンピックのスノーボードのハーフパイプだって、ちょっと昔じゃ考えられなかった日本人が銀銅メダルを獲得したくらいですので、やりようによっては、この分野だって日本人が活躍することも夢じゃないと思っています。

 

あ、あと、これはこの手のコンテストで勝つための考え方の1つであって、各ライダー毎のライディングスタイルの追求とはまた別の話ということをご了承ください。

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