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2000年前後のMTBストリートシーン

2014年8月26日

部屋を掃除していたら、1999年10月発行されたBiCYCLE CLUB別冊マウンテンバイクワールドが出てきました。確か、当時一番最初に自分が買ったMTB系の雑誌だったと記憶しています。

今では殆どロードバイクしか掲載されていないBiCYCLE CLUBも、MTBブーム(正確にはダウンヒルブーム?)だった当時の紙面はMTB一色。このように「MTBの街乗り」に特化した別冊まで出す勢いでした。

Bicycle Club別冊マウンテンバイクワールド

一般の女性へのアンケートを入れてくるあたり、当時のMTBの勢いを感じますね。

Bicycle Club別冊マウンテンバイクワールド

でも、当時MTBに乗っている女性は、彼氏がMTBに乗っていて、彼氏からプレゼントされて、というケースが殆どだったと記憶しています。今の方が、女性が自主的に乗っているケースが多いんじゃないかな。

当時すごく格好良かった(今でも十分格好いい)YANS先生こと柳原康弘選手のダウンヒルバイク、SPEEDGAME ADDICT-180ですねー。

Bicycle Club別冊マウンテンバイクワールド

スポンサーロゴが張りやすいように、トップチューブに当たる部分がモノコック(と言っていいのか?)構造になっています。

世田谷公園近くのMTBプロショップ「The Trail Store」の店長で、現在もMTBの普及のために多くの活動をされている、和田ハジメさんによるストリートトリック講座。バニーホップの紹介ページです。

Bicycle Club別冊マウンテンバイクワールド

このページは穴が空くほど読みました。それ程高さは出ていませんでしたが、当時はこれでも凄かったんです!

そして、同じく和田ハジメさん縁石ジャンプの紹介。

Bicycle Club別冊マウンテンバイクワールド

当時は「街中でジャンプ台も無いのにこんなに飛んでバイクをひねるなんて!」と衝撃を受けたものでした。

ということで、この本を読み返して2000年前後のMTBストリートについて、あれこれ思い出したので、当時のMTBストリートに関することを書いていこうと思います。(あくまで私個人が思ったことです)

 

1)数多くのブランドから「スラロームバイク=スラバイ」が発売され始めた

Specialized P3を筆頭に次々とアクション前提のバイクがリリースされていきました。当時は「スラバイ」と呼ばれていて、その後「プレイバイク」に名称が変化して行きましたね。「ストリートバイク」という名称が出てきたのは結構後だった気がします。

 

2)ダウンヒルバイクとスラロームバイクの2台持ちが一般的だった

大抵、みなさんこの2台をセットで持っていたように思います。平日夜にストリート練習をして土日にダウンヒル、という遊び方がメジャーだったでしょうか。

 

3)最強トリックはウイリーとダニエル

ウイリーを長距離走れる人が最高に格好良かったですが、その格好いい対象がマニュアルやバニーホップに移行していきました。回転系にチャレンジする人はまだすごく少なかったです。
みんなダニエルの練習をしていたのは、当時「公園トライアル(ストリートトライアル)」が流行っていた、というのもありますね。なので、古くから乗っているMTBストリートライダーはトライアルも上手いです。
自分は重たくブレーキが効かない当時のアルミMOZUでダニエルの練習はしていました。結局3回くらいしか跳ねられなかったかなー

 

4)BBやクランクが良く壊れた

着地でBB(スクウェアタイプ)が折れたり、クランクの穴が拡がってグラグラになったりのトラブルが頻発しました。SHIMANOのホローテックタイプ(SAINT)のBB+クランクが出てきて強度が増し、一気にそういったトラブルから開放されたのは衝撃でした。

 

5)サスフォークが簡単に壊れた

5万円以上するサスフォークが1〜3ヶ月でコラム折れ or オイル吹いて終了、と言うとてもお金のかかるスポーツでした。
時を経て、今自分が使っている4万円弱のSR SUNTOUR EPICONだとペグ付けてグラインドしまくっても全然壊れないので、当時からしたら「夢にまで見たサスフォーク!」的な素晴らしいものですね。

 

6)ホイールもすぐに壊れた

今では死語となりつつある「ホイールがポテチ」という言葉は、当時はあらゆるところで見ることができました。つまり、リムの強度が足りずに着地の衝撃でフニャフニャに曲がってしまう状態を言います。
今のリムはそれ程重量が無いのにメチャクチャな回転系トリックをしても滅多に壊れないので、本当に良い時代だと思いますよ。

 

ようするに、当時はMTBのパーツすべてが良く壊れた、ということですね。スポーツとしてまだ新しく、機材の進化の真っ最中だったこともあり、その点は仕方がなかったということもあります。当時飛んだり跳ねたりすること自体が強度テストに近いものでしたし。
そしてMTBのパーツが壊れないために強度を増し、結果各パーツが重たくなり、ハードテイルで15kgオーバーの激重のMTBになったものでした。

あまりにも簡単にパーツが壊れたため、修理や買い替えの資金が底を尽き、維持できなくなってBMXに流れたライダーも多かったです。

でも、昨今は軽く耐久性の高い(さらにそれ程高価でもない)パーツになりバイクがすごく良くなりました。

 

7)パークに乗りに行くと存在を否定される

最近でこそ言われなくなりましたが、当時MTBでパークに乗りに行くと怖いBMXライダーの方たちに執拗に言われた覚えがあります。逆に上手いBMXライダーほどそんなことは言わず快く受け入れてくれたのですが…(パークトリック以外ですごくメンタル部分を鍛えられました)

 

8)24インチホイールに乗る人は変態だった

変態というか、変わり者でしたね。やることが早い!早すぎたよ…。

 

まぁ、あくまで自分が思ったことを書き連ねたので、ちょっと違うことがあっても軽く流してください。何はともあれ、トータルでバイクや状況は良くなっていることには違いないですね。(これでもっとやる人が増えてくれたら面白いんだけどな)

 

ここ数日、面白いクルマがたくさん発表されたので、一部を紹介したいと思います。

Ferrari F80コンセプト

フェラーリF80コンセプト

フェラーリF80コンセプト

フェラーリF80コンセプト

フェラーリF80コンセプト

V8ツインターボ+KERS(900hp/16,000rpm)
0-100km/h:2.2秒
最高速度:310MPH(498.8km/h)
重量:800kg

デザイン攻め攻めですね。本当にこのデザインのまま発売してくれたら面白いなー!

 

TOYOTA ランドクルーザー 70

トヨタランドクルーザー “70”シリーズ

トヨタランドクルーザー “70”シリーズ

TUBAGRAでは主にデザインと燃費にしか言及しませんので、詳しいことはランドクルーザー70のページからご覧ください。

ヘッドライトが今風になっていたり、燃料がハイオク仕様(何故ディーゼルじゃないの?という声が多かったです)な点に非難が集中していますが、やっぱりこの角張った無骨なデザインは良いですね。何だかんだ売れる気がします。でも、今どきハイオク仕様で6.6km/Lの燃費は無いわ−。せめて最新のクリーンディーゼルエンジンでこのデザインだったら最高なのに!

これを期に、日本の各メーカーとも過去リスペクトのデザイン+最新エンジン+安全装備のクルマがたくさん出てくれると面白いんだけどなぁ。

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