TUBAGRA(ツバグラ)

MENU

若手トライアラー安部健太君のお父様、安部保之さんインタビュー

2014年3月17日

埼玉はさいたま市西区在住の若手トライアルライダー、安部健太君(現在13歳で4月から中学2年生)です。

トライアルライダー安部健太君

健太君の成績(2013年度)は以下の通り ※ミニメットクラス=中学1縲鰀2年生
・全日本年間ランキング ミニメット 6位
・JAPANシリーズ年間ランキング ミニメット 4位
・世界ランキング ミニメット 20位

現在乗っているトライアルバイクはOZONYS Cadre CURVE 20です。(下の写真は最新モデル)
OZONYS Cadre CURVE 20

トライアルセクションが所狭しと置かれている自宅の庭などを主な練習場所とし、トライアルを始めてから凄いスピードで、メキメキと実力を付けてきています。

 

そんな安部健太君と、秋ヶ瀬の森バイクロアで2回、西来る(サイクル)フェスタで、TUBAGRAライダー達と一緒にショーをしたこともあり、健太君は非常に興味のある若手トライアラーの1人ですが、最近子供が産まれた自分にとってさらに興味があったのが、健太君のお父様、安部保之(やすゆき)さんでした。

いったいどのように育てたら、子供がこんなに凄いライダーになるのか、それを探るべく、安部健太君のお父様である安部保之さんにご自宅でインタビューをさせていただきました。

 

安部健太君のお父様 安部保之さん

・お父様の自己紹介などをお願いします(生まれ育った場所、職業など)

昭和46年埼玉県大宮市で産まれ、大宮で育ちました。
終戦直後に祖父が始めた光学関係のメーカーの下請け工場を経営し、アジア圏ではできないレベルの、ハイエンドカメラや医療機器の高精度レンズを製造しています。

 

・若い頃はどのようなことがお好きでしたか?

何にでも興味を持つ子供で、実家の隣が工場だったこともあり、電気機器や機械加工が大好きでした。
スポーツも大好きで、小学校の時は水泳で市の大会で2位をとったことがあります。
また、中学の時はバスケの主将、スキーも得意で、中2の頃にはライセンスも取りました。
アイススケートも初めて友達一緒に行ったら、自分1人だけ滑れちゃいましたね。

免許を取ってからモータースポーツ(2輪) エンデューロにハマって、走りのテクニックを磨くのはもちろんのこと、カスタムや整備も大好きでした。近所にあるウェストポイント(レースコース)には良く通い、成績も良かったです。

海釣りにもハマっていて、一時期はクルーザーも所有していました。今はもう売ってしまいましたが…

 

安部健太君のお父様 安部保之さん

 

・今はどのようなことがお好きなのですか?

今は仕事が忙しいので、冬にスキーをするくらいですね。
他は健太のトライアル練習の付き合いをしています。
私自身、トライアルはやりませんが、MTBでウイリーくらいならできます。

 

・息子の健太君が産まれた時はどのように育って欲しいと思いましたか?

とにかく元気にたくましく育って欲しい。「健康に太く」で健太と名付けました。

 

・健太君がバイクトライアルを始めることになったキッカケを教えてください

健太が小学校3年生の時テレビで隠し芸大会をやっていて、芸能人がウイリーしている映像を見て興味を持ちました。
その後、私が家の前でMTBでウイリーをやってみせたら毎日練習をするようになり、自分で勝手にウイリーの動画をYouTubeで調べて、小学校4年生でトライアルに行き着いたようです。※その頃にはTUBAGRAも既に知っていました

 

・健太君が最初に乗ったバイクを教えてください

小学校4年夏に、安価な大人用トライアルバイク「ORION」を買いました。それを持って、立川わくわくBTR(バイクトライアル)広場に行ったら、そこにいた方達に「健太君にはそのバイクは大きすぎる」と指摘され、その後すぐに、モンティのキッズ用バイク「Monty 207」を購入。その後はみるみる上達していきましたね。
Monty 207

そして、1年経ったくらいに、「このレベルまで来たら大人用に乗った方がいい」という周囲のススメもあり、モンティの大人用に乗り換えました。

 

・健太君の主な練習場所を教えてください

主に3箇所で、「自宅の庭」「立川わくわくBTR広場」「日本トップトライアルライダーの寺井選手の練習会」(寺井選手の自宅に集合し、話し合ってその時に最適な練習場所に行く)になります。

 

・ご自宅の庭に本格的な練習場所を作られていますが、作り始めたキッカケを教えてください

健太がこんなにトライアルに本気になったので、たくさん練習に連れて行きたいのですが、平日私は仕事があって遠くに連れて行けないし、近所にトライアルの練習に適した河原や大きな岩がないので、自宅の庭を芝生などが生えたキレイな状態を諦めて、健太用の練習場にすることにしました。

最初はU字溝、パレット、軽量ブロックを設置し、あとは健太のレベルに合わせてセクションを巨大・複雑にしていきました。最近では塀に飛び乗って遊んでいます。

トライアルで塀に飛び乗る安部健太君
トライアルで塀に飛び乗る安部健太君
トライアルで塀から飛び降りる安部健太君

※インタビュアーの庭を見た感想:動画で見るより実際はかなり狭く、というか、一般的な家庭のお庭のサイズで、そこに大きなセクションが所狭しと並んでいる様は、ある意味異様な感じでした。ちなみに、この庭自体も作成したのはお父様です。

 

・お父様の健太君をサポートする上でのポリシーを教えてください

やるからには頑張って欲しいですね。私が健太にアレしろこれしろ、というのはないです。
健太が通っている中学は生徒は部活に強制参加なのですが、学校にトライアルの成績を話したら、トライアルで頑張って欲しいと部活が免除になっているので、その分、トライアルはしっかりやって欲しいです。

 

・お父様とお母様でどのように健太君をサポートしていますか?

時間のある方がサポートしますが(奥様も同じ会社で働いている)、基本的に、妻は大会前の食事などの健康管理で、私はバイクの整備、消耗品の購入・交換。大会への送迎サポートをしています。

 

・怪我の心配などあったりしますか?

最初の頃はありましたが、トライアルはスピードのあるスポーツじゃないので、今はそれほど心配はしていません。
細かい怪我は良くありますけれど慣れましたね(笑)

 

・健太君がトライアルに取り組む上で大変な事を教えてください

もともと玉砂利と芝生のキレイな庭が、トライアル専用にしたら芝生が禿げて土むき出しになったため、風で土が舞うし、雨が降るとドロドロになって、その足で健太が家に上がり込むから、家の中も泥まみれ、土まみれになりましたね。
あと、遠征のドライブがとにかく大変です。広島の全日本の大会の際は、0泊3日とかなりハードでした。
そして、日々の事になりますが、仕事で時間を作るのが大変でしょうか。

 

・逆に嬉しかったことを教えてください

健太が凄いスピードで上達したことです。小学4年生の夏にトライアルを始めて、6年生の夏には日本代表になりフランスの世界大会に出場できることになったことは、とても嬉しかったです。

健太君の今まで参加してきた大会のゼッケンやパス
健太君の今まで参加してきた大会のゼッケンやパス

 

・健太君とトライアル関係のエピソードで一番印象に残っていることを教えてください

広島の全日本大会の時、数日前から私が高熱を出してしまい、それでも無理してクルマを運転して行ったのですが、何とか帰宅した翌日に会社で倒れ、救急車で運ばれ入院。そして10日間点滴地獄になったことでしょうか?この病気以降、私の体質が大きく変わり、アクティブに動けなくなりました。

あ、これはマイナス面のことでしたね(笑)

楽しかったことで言うと、世界戦でフランスに行った時の珍道中です。空港でのパッケージの件から、TGV(フランス版新幹線)での移動、駅から山奥にある大会会場までの道のりで、まとめ役の岩佐さん(岩佐賢一さん GOLDRUSH)にはだいぶ助けられましたが、あの時はドキドキしっぱなしでした。

 

・トライアルに関わる中でお父様がもっとも影響を受けた人物を教えてください

立川わくわくBTR広場を立ち上げ、維持管理している斉藤さんです。50代半ばも過ぎているのにトライアルのために活動されていて、本当に凄いと思いますね。

健太が影響を受けたのは飯塚隆太選手です。彼の動きを健太は凄く研究していますね。

バイシクルライド2012イン東京内で、TUBAGRAでトライアルショーを行った際にゲストライダーとして登場してくれた飯塚隆太選手
バイシクルライド東京のショーの時の飯塚隆太選手

 

・健太君には今後どのようなライダーになって欲しいですか?

トライアルテクニックの向上は当然ですが、人から愛されるライダーになって欲しいです。「世界一を目指せ」とかではないです。

 

・お父様の考える健太君の今年の目標、5年後の目標を教えてください

今年は全日本の表彰台を狙いたい。ミニメットクラス(中学1縲鰀2年生)で頑張って日本代表になってもらいたいです。

5年後は…特に考えていないけれど、今まで通り元気にトライアルをしていて欲しいですね。
でも、それは私が決めるものではなく、健太本人が決めるものです。

 

・お父様にとってバイクトライアルとは何ですか?

今の健太の唯一の得意技で、これからの人生の自信になるものだと思います。

安部健太君のお父様 安部保之さん

 

・子供に何か自転車競技をやらせたいと考えている親御さんにトライアルはオススメですか?

オススメします。
トライアルは持久力、瞬発力、バランス感覚が養われます。
そして、専用のコースや練習場じゃなくても、公園でも自宅の庭でも、どこでもできます。

あと、トライアルはこれから発展していくスポーツなので、頑張って練習したら誰でも全日本の表彰台を狙うことができます。健太のライバルが増えるのであまり言いたくはないのですが(笑)

 

・これからトライアルを始めたい方はどうしたら良いでしょうか?

まず、実際に競技しているところを観に来られるのが一番ではないでしょうか。お子様に合う・合わないもあるかと思いますし。実際にお子様が見て「やりたい!」と思われたら、バイクを購入するなりした方が良いかと思います。

都内で気軽にトライアルを見てみたいのであれば、「立川わくわくBTR広場」がオススメです。小さいお子様から大人まで、幅広い年齢層の方がいますし、土日の午後には誰かしら乗っているかと思います。無料駐車場や公衆トイレもありますし。
気軽にお声をかけていただければ、皆さん親切に答えてくれますよ。

バイクの購入にしても、一般的な自転車屋さんでは殆どトライアル用バイクは売っていませんが、インターネットで「トライアル 通販」と検索したら、キッズ用のバイクはいくらでも出てきます。3歳から始められる方もいますし。

 

安部健太君の自宅庭でのライディングを動画でご覧ください。
[vimeo]http://vimeo.com/89276957[/vimeo]

 

突然のインタビューに、快く答えていただいた安部保之さん、お母様、そして格好いいライディングを見せてくれた健太君、本当にありがとうございました!また、今後もショーなどでお世話になるかと思いますが、よろしくお願いいたします!

安部健太君とご両親

安部保之さんのblogはこちら

PRODUCTSツバグラの製品

閉じる
ページの先頭へ