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Pavel's article "JAPAN trip" / kazy君による翻訳

2014年3月2日

去年来日していたロシアを代表するMTBストリートライダーの1人、パベル バビシュビッチ(Pavel Vabishchevich)が、彼のスポンサーサイトに公開した日本滞在記の記事(ロシア語)を、KNS.LoKazy君が日本語に訳してくれました。

まさに、「日本のライダーに向けて、パベル君からの素敵な贈り物」と言える内容で、できるだけ多くの人達に読んで欲しい、ということから、今回、その翻訳文を、TUBAGRAのWebサイトで紹介させていただくこととなりました。

 

以下、kazy君の翻訳です============================================

この記事ではFiction Wearのライダーであるパベル バビシュビッチ(Pavel Vabishchevich)の日本来日を彼自身によって取られた写真の一部を動画と共に公開します。

Pavel's article JAPAN Trip1

ようやく冬も終わりに近づき、スキーに行くことなんかも難しくなってきたので、重い腰を上げて去年の夏、日の出る国に行った時のことを書きたいとおもいます。(Text Written By Pavel ”Chupacabra”)

日本という国には前々から魅力を感じていました。その理由は僕自身が日本のストリートシーンに魅力を感じていたというのもありますが、普段からアニメを観ることが多かったということも一つの理由として挙げられます。
日本には単なる観光客として行くことは嫌だったので、先ずはローカルのライダーに連絡を取り、彼らの家で滞在出来ればと考えていました。

驚くことに、このMTBストリートチームKNS.Loの中で英語でコンタクトが取れたのはたった一人、カズホ(Kazy)でした。実際、日本に滞在した際には英語を使ってコミュニケーションを取ることが出来たことは本当にラッキーだと感じました。彼は快く私の日本滞在をサポートしてくれました。私の2週間の滞在中の食事や待遇には感謝してもしきれないです。

 

空港に着くと、そこにはKazyHiroyaがSUBARUのインプレッサに乗って迎えに来てくれました。空港から京都への道のりは近いとは言えず、燃費等を考慮しても車で迎えに来てくれたことは非常に嬉しかったです。

Pavel's article JAPAN Trip2

そこからは閑静な道のりを淡々と進み…なんてことになるわけもなく、HiroyaとKazyは大音量でヘビーメタルを流し熱唱しつつ、日本においてカルト的人気を誇る頭文字Dの台詞をもじったりと、常に賑やかな状態が続きました。

実際に京都に着いた頃には今回のホストであるKazyは車内より身を乗り出し道行く人々に対して”NINJA!!”と叫ぶという手に負えない状況でした。正直なところ、こんな奴等と2週間も過ごすことになるのかと考えると不安と期待両方が混じり合った複雑な心境に陥りました。

この”NINJA”とは私たちにとってのマトリョーシカの様なもので、無知な外国人がしばしば国そのものと直結させるようなものです。

京都への道程の途中で、私達は関西において人気の高いレストラン、王将に立ち寄りました。(何で日本に来て中華を食べるのかという疑問も残りましたが…)

ようやく京都のKazy宅に着いた頃には長旅の疲れから死んだように、夢の世界へとトランスファーをメイクしました。

 

初日はなんといくつかの予期せぬサプライズが待っていました。僕の片目はコンタクトをしたまま眠った為真っ赤に腫れ結膜炎をおこしていました。その後はずっとボンヤリとしたレンズ越しに様々なことを見ることになりました。

二つ目のサプライズはFixedライダーTatsuta(Enishy)の下りレッジフィーブルのクラッシュでした。

Pavel's article JAPAN Trip3
Pavel's article JAPAN Trip4

彼は急所に近い片足に酷い怪我を負い、すぐ隣りの病院へと向かいました。正直なところ彼が不運なのか幸運なのか僕にもわかりません。

病院で、彼が患部を縫ってもらってる間に私達はご飯を食べに行き、何か楽しいことをしようと色々と試してはみましたがどうも上手くいかず無駄に疲れただけでした。

Tatsutaがようやく病院から解放された時にはSeimaが最寄りの駅まで彼を送り、Seima、Kazy、Hiroya達と楽しいセッションを繰り広げました。

そこから2週間は更に酷いことになりましたが、彼らの第一印象は決して僕の期待を裏切ることをしませんでした。

Pavel's article JAPAN Trip5
Pavel's article JAPAN Trip6
Pavel's article JAPAN Trip7

日常的なライディングとは別に、KazyはKNS.Loと協力し、計3回のジャムを開催してくれました。

最終日に近づいた数日間では、なんとKNS.Loだけでなく日本の関東から来た361Localの面々とも乗ることが出来ました。
ですが、その頃には流石に乗り過ぎたのか僕の腰は今にも爆発しそうな状態でした。

僕がKazy宅にいた頃には最終的に京都、大阪、神戸、そして滋賀の4都市を見ることが出来ました。

日本のストリートシーンは非常に面白いと感じました。
アスファルトにタイル、日本にいるライダーで路面について文句を言う人もいなく、本当に素晴らしかったです。

特に、個人的に一番気に入ったのは神戸です。神戸の街並は正にストリートライダーにとっては天国のような場所だと思います。たくさんのレッジに乗れるスポットが山のようにありました。

Pavel's article JAPAN Trip 8

ここでのライダーは年齢層が非常に広く、若者から30代を越した人にまで及んでいました。
またジャンル同士の隔たりもなく、皆が一緒に乗っている雰囲気はモスクワでのジャムを連想させました。 www.vimeo.com/12197589

皆が楽しく乗っていることはとてもいいことです。

Pavel's article JAPAN Trip9
Pavel's article JAPAN Trip10
Author group photo: Yuzo Hayashi

日本においてFixedは非常に人気が高く、ノーブレーキの自転車に対する警察の対応が日に日に深刻になっており、驚くことにほとんどのライダーが移動の際はブレーキをつけていました。

これはノーブレーキの自転車のネット上や、雑誌等のメディア露出から経験の不足したライダーが事故を起こし、それが引き金となり今の様な状況を作り出したものでもあります。なのでほとんどのノーブレーキのライダーは出来るだけ人目につかないような努力をしていました。一度、自走中に警察を見かけた際にはKazyと衝突したこともありました。

また、日本のストリートシーンの特徴の一つとしてはチームが多いということも挙げられます。KNS.Loの他にも大阪にはKremlinというローカルチームまであります。

大阪でのKan Jam後にはTシャツを貰ったのですが、この時、僕は飲み過ぎ、朝気付いた時にはTシャツは消えていました。

日本人とお酒を交わすことは端的に言えば非常に危険です。彼等にはある慣習があり、敬意を示すという意味で相手のグラスをいっぱいにしたままにしなくてはいけないそうで、グラスは一向に減らない癖に気付いたら泥酔してるなんてことが多々ありました。

 

一般的な自転車に関して言えばロシアに比べ、日本の普及率は非常に高く滞在して間もない頃は歩くのが怖いくらいでした。幾度と無く子供連れのおばちゃんに轢き殺されそうにもなりました。

Pavel's article JAPAN Trip 11
Pavel's article JAPAN Trip 12

総括すると日本はとても良い国でした。たくさんの緑に囲まれ、泊まるところも多く、何より面白いモノ(アニメ等も含め)が多いのが印象的でした。

もちろん、ほとんどの人が小さなアパートや家に住み、中にはそこで商売をしている風景も日本独特のものだと感じました。
外に出れば出る程刺激が待ってる、そんな国が日本だと僕は思います。

Pavel's article JAPAN Trip 13
Pavel's article JAPAN Trip 14
Pavel's article JAPAN Trip 15
Pavel's article JAPAN Trip 16
Pavel's article JAPAN Trip 17
Pavel's article JAPAN Trip 18

この旅行中に一応僕も動画を撮りましたが、それはあくまで日本での日常の雰囲気を出来る限り収めようとした為に、ライディングを期待する人達はどうしてもがっかりしてしまうと思います。

ですが、Kazyがその夏の時の様子を収めた動画を既に公開しており、日本人ライダー独特の雰囲気が出ていて非常に面白いと思います。
[vimeo]http://vimeo.com/79961461[/vimeo]

 

最後に、僕の滞在を快く思ってくださった人達皆に感謝の意を示したいと思います。

ありがとうございました。また近いうちにお会いすることになると思います。
[vimeo]http://vimeo.com/87726853[/vimeo]

Original Text Written By Pavel “Chupavabra” Vabishchevich

Translated By Kazy(KNS.Lo)

Text Edited By Samo(TUBAGRA)

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