TUBAGRA(ツバグラ)

MENU

How to バニーホップ180

2014年7月29日

以前、TUBAGRAのWebサイトでバニーホップ180についてのアンケートを取ったところ、とても多くの反響があったので、この度、バニーホップ180がまだできないライダー向けに、分かりやすいHow toを作ってみました。

まず、バイクのセッティングについて。「回りながらバニーホップをする」バニーホップ180は、最低限フロントアップが素早くスムースにできないと非常にやりづらいです。もし、あなたのバイクがフロントアップがしづらいのなら、ひとまずフロントアップしやすいセッティングに変更しましょう。

具体的には「ハンドルのライズを上げる」「ステムの突き出しを短くする」などです。

また、バニーホップ180をしだすと、「フェイキーをミスってバックドロップする」「着地で回転足りずに横転する」確率も増えますので、ヘルメットなどのプロテクター類は装着しておくと、思い切りできて安心です。

そしてバニーホップ180は身体に無理な力がたくさんかかる場合もあるので、ストレッチもしっかり行いましょう。特に痛めやすい腰、肩、首、足首辺りは入念に行っておくことをオススメしておきます。

 

それでは、バニーホップ180をしている動画を見てみましょう。(Instagram動画なのでわずか15秒で終わります)斜め前からと、真横からの2シーンがあります。

大まかにバニーホップ180の動きはイメージできたでしょうか?
※分かりやすいようにあえてオーバーなアクションで行っています

上の動画を切り出したシーケンス画像を元に、各動作を説明していきます。

ちなみに、自分は左足前の右回りスタイルなので、右足前で左回転の人は左右反転で見ていってください。

 

1)踏切地点の手前で回転方向と反対側にハンドルを切る

How to バニーホップ180

ゆっくりとしたスピードで行ってください。その理由は、回りきれなかった時にバイクのホイール類に余計な横方向の力がかかって壊れるのと、身体が激しく投げ出されるのを防ぐためです。

スピードを上げるのは、ちゃんと回り切れるようになってからにしましょう。とは言いつつも、ゆっくり過ぎるとフェイキーが安定しなくなります。(動画のスピードをご参考ください)

反対側にハンドルを切るのは、その反動を利用するための布石、前準備です。

 

2)ハンドルを戻す際に生じるGとフロント荷重を合わせる

How to バニーホップ180

回転方向の反対側にハンドルを切ってから、フロントに荷重しながら自分が回転する方向にハンドルを切ります。その際に生じる反動により生じるGと、バニーホップのフロント荷重を合わせると、バニーホップ180をする際に必要な、鋭く速いフロントアップの力を得ることができます。

もし、どちらかの指がブレーキレバーにかかっているのなら、最初は指をかけないようにすることをオススメします。そうすることで、左右のグリップを均等の力で握れ、フロントアップも思い切りできます。さらに、この段階のバニーホップ180練習に至っては、着地でリアブレーキをかけたら身体が後ろに吹っ飛び後頭部を打ちやすく危険なので、ブレーキレバーには一切指をかけない方がむしろ安全です。

 

3)鋭く速くフロントアップ 目線はリアタイヤがあった辺りの地面を

How to バニーホップ180

先のハンドルを逆に切って戻す際に生じるGと、フロント荷重の力を合わせると、その反動で勢い良くフロントアップができるので、それに負けないように身体も素早く起き上がるようにします。

このフロントアップがまったり遅いと、マニュアル状態のまま横に流れ横っ飛びとなり、着地までに180回ったとしても、バランスを横に崩しやすくなり、なかなかメイクできません。また、遅いフロントアップは癖になりやすく、一旦癖になるとなかなか抜けなくなるので気をつけましょう。

目線は自分のバイクのリアタイヤがあった辺りの地面を見るようにすると、必然的に上半身は回り、回るバニーホップができるようになります。

 

4)しっかりバニーホップして勢い良く回り切る

How to バニーホップ180

バニーホップ180も結局のところバニーホップなので(当たり前か)、しっかりバニーホップして地面を踏み切ります。この踏切がまったり遅いと、横に流れて回転軸が膨らみメイクが遠のくので、鋭く速く踏切ましょう。

踏み切ったらハンドルを膝に付け、回転軸をコンパクトにします。

目線は上に同じくリアタイヤがあった辺りの地面を向く感じです。

どうしても回れない人は、この状態の時に左膝(右回転の人は右膝)でトップチューブを押し込むようにすると、キッチリ回れるようになります。

 

5)着地に備える

How to バニーホップ180

目線がほぼ後ろを向き、バニーホップの頂点を過ぎたと思ったら、身体をリラックスさせ着地に備えます。

ずっとハンドルを膝につけていると、リアタイヤでだけで着地しバックドロップになる場合があるので危険です。

 

6)着地してすぐにフェイキーに入る

How to バニーホップ180

(↑左上の画像、腰の位置が前過ぎるのでちょっと失敗です。もっと後ろに引いていても大丈夫)
腕や足をリラックスさせ、膝を曲げて腰を落として着地します。ここで腕や足を突っ張っていると手首や足首を痛めやすいです。さらに、着地して足を固めてしまうと後ろに進む力を殺してしまい、フェイキーに入れません。

着地した際はバニーホップした時と同じ左足前ですが、着地と同時にすぐに右足を逆回転させフェイキーに入ります。逆回転のタイミングは、着地の勢い(ペダルが地面に押し付けられる力)を使います。(右足前の人は左右逆で考えてください)

 

7)クランクを逆回転させフェイキーをする

How to バニーホップ180

あまり長いフェイキーをしても安定しない場合があるので、今回はクランク1回転分で戻るようにします。

少し腰を落とし、膝をリラックスさせ、落ち着いてクランクを逆回転させます。

自分はバニーホップ180と同じ方向である右に身体を振ってフェイキーから戻すので、その逆方向である左側にハンドルを切り始めます。重心は気持ち左側に起きます。(右足前の人は左右逆で考えてください)

 

8)フェイキーを止める

How to バニーホップ180

クランクが後ろに1回転し終わる直前(左足が一番地面に近い瞬間)に、左足に力を入れペダルを踏み込み、フェイキーを止めるようにします。そのタイミングで踏み込むと、ちょうどペダルが水辺になったくらいでクランクが止まります。(右足前の人は左右逆で考えてください)
すると、荷重が後ろにかかり、フロントが浮きやすくなります。

 

9)リアを軸にフロントを振る

How to バニーホップ180

左ペダルを踏み込んで生じたリア荷重からのフロントアップの力と、ハンドルを逆方向に切った反動を利用し、リアタイヤを軸に上半身を右方向に振ります。(右足前の人は左右逆で考えてください)

とてもスムースにフロントが振れると気持ちが良いです。

 

10)進行方向にフロントタイヤを向ける

How to バニーホップ180

およそ進行方向にフロントタイヤを着地させ、そのまま走っていけたらバニーホップ180は成功です。

 

もし、フロントアップがしづらいバイクである場合、ゆるい上り坂で行うと、若干フロントアップが軽くバニーホップ180の動作を行うことができます。

そして、上り坂であれば、フェイキーがまだできなくても、180して着地したらバイクが止まってくれるので、バイクや身体をあまり痛めることなく、バニーホップ180の動作を練習することができます。

上り坂でスムースにバニーホップ180のカタチができるようになったら、平地で行うようにすれば良いと思います。

 

今回のHow to バニーホップ180は以上となります。自分が長らく練習してきた経験を踏まえ、誰にでも分かりやすく書いたつもりですが、もし分からない点などがあったらドシドシご連絡ください。

バニーホップ180ができるようになると、活用の場が多く、ストリートライディングがとても楽しくなるので、まだメイクできない方は、ぜひマスターされることをオススメします。

バニーホップ180

バニーホップ180
2012年8月1日

文字通り、バニーホップして180度回転する技です。昨今のストリートでは基本技の1つとなっています。

ただ、当然180度回転するとバイクは後ろ向きに進むことになるので(フェイキー)、そこからの戻しも含めると、基本技とはいえそう簡単には習得が出来ません。幾たびもの反復練習が必要となります。

また、練習していて間違ったカタチを身に付けてしまうと、普通に出来るまでに大変な時間を有します。随時他人に見てもらうか、ビデオカメラで自分撮りなどして動作のチェックをしましょう。

最初は平地で出来るようにして、慣れてきたらスピードを上げ、階段やバンクなど、あらゆる場所で出来るようになると格好いいです。

バニーホップ基礎の説明です

適度な速度で進入
速すぎると回転軸が大きく膨らむ可能性があるので、最初はゆっくり目でいきます。※わずかな上り坂で行うと比較的簡単にフロントが浮いてやりやすいです
フロント荷重
回る事を意識しながらフロント荷重をします。
左回りの場合、少し左気味に荷重する感じで。
(右回りの方は左右を切り替えて認識してください)この際、ハンドルを逆に少し切り込み、その反動で使い回る方法もあります。
回りながらフロントアップ
少し回る方向の右側に重心を置きながら腰を引きフロントアップを行います。
180度回転するとはいえ基本はバニーホップなので丁寧に行いましょう。この際、ハンドルは左右均等に力をかけて押すことが重要です。
大抵回る方向の手に力が入りがちですが、それでバニーホップをしても軸のズレた汚いバニーホップとなってしまいます。
また、しっかり膝を曲げ、踏み切る準備をしておきましょう。
踏み切り飛び上がる
しっかり地面を踏み切り上に飛び上がりましょう。素早く鋭く行うのが重要です。
ここでゆっくり踏み切ると、マニュアル状態で横に流れ、回転軸がズレ、また回転軸がも膨らんで横っ飛びとなり、着地で安定しません。
回る流れとしては、顔→肩→足の順となります。
空中で回る
飛び上がったら躊躇せず勢いよくコンパクトに回りましょう。
最初は空中で後ろを向くのが怖いかと思いますが、90度など中途半端な回転角で回ると着地でバイクに横方向の力が加わり良くありません。また、身体も横方向に投げ出され、着いた足を痛めたりするので危険です。とにかく回転軸を小さくコンパクトに回ることを意識すると良いです。コツとしては、フロントをリアタイヤの位置に持っていくように腕を使い振り、リアは後ろ足(この場合は左足)で押し出し、自分が来た方向を向くようにするとコンパクトに回れます。
後ろ向きで着地
着地は腕と膝を使い衝撃を吸収します。それと同時に逆ペダリングを行いフェイキーに入ります。
着地の姿勢は前傾だと逆ペダリングがし辛いのと、フェイキーのバランスを崩しやすいです。
腰を引いた状態で着地をしましょう。
この際、気を付けるのは、決してリアブレーキを引かないことです。
リアブレーキを引くとそのまま後ろ向きに吹っ飛び、最悪後頭部を地面に強く打ち付けることになります。
慣れない場合はヘルメットを着用して練習することをオススメします。
後ろ向きに進む(フェイキー)
フェイキーのスピードによりますが、数回逆ペダリングしてから切り返しに入る準備をします。最初は1~2回転させれば良い具合だと思います。切り返しで回り戻る方向とは逆にハンドルを切っておきます。
切り返し
逆ペダリングでちょうど前足(この場合右足)が下に来たタイミングで踏み込み、同時に軽くフロントアップし、リアを軸にフロントを振ります。
元の進行方向に戻る
上手く切り返し、そのまま走って行けたら完了です。
フェイキーからの戻りでは、通常の切り返しの他に、スライダー戻りや540など色々バリエーションがあるので、動きに慣れてきたらトライしてみましょう。

バニーホップ180の動画です

PRODUCTSツバグラの製品

閉じる
ページの先頭へ