日本には一級河川から二級河川、準用河川まで合計35,260本の河川があって、全部とは言えませんがそれらの河川には河原・河川敷があり、長い短いはあるもののダートコース(未舗装路)を有しています。
一方、荒れた路面を走れるちゃんとしたMTB(マウンテンバイク)をお持ちでも身近に山里がないことで、本格的なダートコース(未舗装路)を走った経験がない方は少なくないと聞きます。
山里に行ってMTBに乗りたくても、遠くてなかなか行けない、山里に行ったところでどこを走ったら良いか分からない、その山里にあるダートコースを走る上での決まり事とか良く分からない…などなど、敷居が高くてなかなか実現しないのが実状ではないでしょうか?
そんな方は、ぜひともご自宅から近くの河原のダートコースを走ってみることをオススメします。
<マウンテンバイクで河原のダートコースを走ることのメリット>
・日本国内の平地に住んでいる方なら比較的容易にアクセスできる
・雨でも雪でもオフシーズンなく1年中走ることができる
・走行は自由 誰かの許可を得たりする必要は無い
※台風による川の増水時は危険ですので絶対に近づかないようにしてください
※基本的な走行は自由ですが土手法面の走行は芝生を痛め堤防としての役割を低下させる恐れがあるのでお控えください
※他の利用者への迷惑行為やゴミ捨て・勝手な地形改変はNGです
そこそこの規模の河川には、たいてい土手には舗装された川沿いの道(サイクリングコースやジョギングコースなど)があり、土手を下り川に近づくと、どういうカタチであれダートコース(未舗装路)があるもの。
川によっては、こんな良いシチュエーションがあるかも知れません。
そのようなダートコース(未舗装路)を、流れていく風景を楽しみつつ、路面の凸凹を見ながらラインを選んで走っていくだけでも楽しいです。
他の河原の利用者(散策の人、犬の散歩の人、釣り人など)の邪魔にならないよう、散策しながら自然を満喫するも良し、スピードを追求してみるのも良し、ひたすら距離を走ってみるのも良し。
基本的に河原のダートコース(未舗装路)は平坦かゆるい傾斜がある程度なので、山里のコースと違って上下の動きや、コーナリングを楽しめるようなシチュエーションもあまりありません。
そうなってくると、ただダートコース(未舗装路)を走るだけでは次第に飽きてくる可能性も…
そこでオススメするのが、走りの中にバニーホップ(ジャンプ台を使わずに空中に飛び出す自転車の基本的なトリック)を織り交ぜること!
バニーホップをすることで、平坦な地形も上下の動きが生まれて楽しめる幅が一気に拡がります。
※バニーホップの練習の仕方についてはこちらのページでご覧いただけます。
バニーホップができれば、ダートコース(未舗装路)上の水たまりもMTBで飛び越えることができます。
わずかな地形の凹凸をキッカケにすることで、楽チンにバニーホップ。
地形によっては、それを活用することで高さ1m以上も空中に飛び出せることも。浮遊感が最高!
さらにテクニックを磨けばストリートトリックの定番である、空中で180度回って後ろ向きに着地するバニーホップ180をすることもできます。
土手の上からバニーホップで飛び降りると、ジェットコースターのような加速感を得られてスリルがあってたまりません。(転ぶと大変危険なので十分気をつけましょう)
少し斜めに生えている大木を見つけたら、こちらもストリートトリックを応用したツリーライド。
タイヤが滑りやすい砂利があったらカッティー(ブレーキに頼らず荷重移動とバイクの傾けでリアタイヤを滑らし加速するコーナリングテクニック)をしたり。
土砂降りの雨の中でも、レインウェアを着込んでの、普段とは違ったズブ濡れライディングも時にはオツです。寒い季節は身体が芯から冷えるので風邪に気をつけましょう。
また、せっかく川の近くを走るのなら釣り竿を持参しマウンテンバイクの機動力を活かして、釣っては移動、釣っては移動の「BIKE&FISH(FISH&BIKEと言う場合も)」もオススメ。
その川に生息する魚を釣ることと、マウンテンバイクを両方楽しめます。
BIKE&FISHで釣れた80cmのシーバス(スズキ)。本来は海の魚であるシーバスが、淡水の狭く浅い川からこんなサイズが釣れるからビックリします。
BIKE&FISHで釣れた80cm近い巨大ナマズ。近くまで寄せてみたら大きな流木釣り上げたみたいでビックリしました。
BIKE&FISHで釣れた50cmオーバーのスモールマウスバス。左右に素早く泳いで潜って飛んでのファイトの激しさが半端ないです。
その川によって生息する魚の種類は異なるので、それを攻略していくのも醍醐味だったり。
そんな訳で、あなたの最寄りに河川があるのなら、ぜひマウンテンバイクに乗って散策してみてはいかがでしょうか?
改めてマウンテンバイクの性能や魅力に気がつくかも知れませんし、身近に十分楽しめる宝石のようなコースを見つけることができるかも知れません!
※それぞれの河川のローカルルールを守った上で、さらに他の利用者や河川管理の方たちに迷惑をかけるような行為は絶対に控えましょう。地形の勝手な変更もNGです。そして、当然ですが自分が出したゴミは絶対に持ち帰るように。それらを守った上でお楽しみください!