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多摩川河原で26インチホイールと27.5インチ(650B)ホイールの違いを考える

2015年12月28日

26インチホイールを履いたYAMADORIから、27.5インチ(650B)ホイールを履いたテストバイクcroMOZU275に乗り換えて、かれこれ2週間近く経ちました。

ホームコースの多摩川河原ダート(未舗装路)をほぼ毎日走り回って、おおよそですが26インチホイールとの路面から得られる情報の違い、27.5インチ(650B)ホイールならではのメリットが見えてきたように思いますので、今回はそのことについて書いてみます。

テストバイク croMOZU 275

テストバイクcroMOZU275に履いているホイールまわりのスペックは以下の通り。

フロント/タイヤ:MAXXIS ARDENT 27.5☓2.25
フロントリム・リアリム:FORMOSA Carbon Rims 275= AM(30mm幅)
フロントハブ:NOVATEC D541SB BLACK 15mmQR
リアハブ:NOVATEC D542SB BLACK 142x12mm→135×10mmスルーアクセル

 

ここで紹介するダートコースは、多摩川河原の丸子橋から第三京浜までのエリアに良くある4つのタイプ。

 

1)土の道にコンクリを流し込んだは良いけど長い年月で風化し凸凹になったコース

多摩川河原ダートコース コンクリ路面

おそらく何十年前、河川管理の担当者が「土の道にコンクリートを流しこんで舗装し滑らかにしたら利用者が喜んでくれるだろう!」と良かれと思いこのような措置を取ったのでしょう。そこから月日は流れて滑らかだったコンクリ舗装は雑草で侵食されたり大雨の増水で流されたりし、ボロボロに劣化&風化。結果、コンクリの鋭い凸凹がむき出しとなり、YAMADORI 26に乗って走ると路面の衝撃がキツ過ぎて、「できることなら多摩川河原で走りたくないコースNo.1」となっていました。

釣りのスポットに行く際にどうしてもこのコースを走らなければいけない時は、路面を凝視して少しでも大きな凸凹を回避しなくてはならず、下手すれば荒れた草地を走った方がまだマシなくらいで、とにかくストレスが貯まりましたね。シッティングで行った日にはお尻が突き上げられて痛くなるくらい。

そんなコースをcroMOZU275で走ったところ、なんと!シッティングで走っても我慢できるレベルで走れるようになったじゃないですか!(注:我慢できるレベルで、決して快適ではない)突き上げのカドが丸くなった感じです。これが27.5インチホイールのメリットか!って一番に思いましたね。

 

 

2)雑草がボコボコ生えた草地

多摩川河原ダートコース 草地

背の低い芝生が続いた広場ならYAMADORI 26でも快適に走ることができますが、端の方に行くと雑草の株がボコボコあってタイヤがメチャ引っかかります。最悪、フロントタイヤが詰まって前転しそうになるケースも。

そこをcroMOZU275で走ってみたところ… わずかに走破力が上がって何とか前進できるようになりましたが、引っかかることには変わりなく、(1)のように目に見えて「快適になった!」とまでは言えないかな?この辺は29インチホイールとか、今話題の27.5+(Mid Fat)だと変わってくるのかも知れません。

 

 

3)程よく踏み固まってしっとり滑らかな土のコース

多摩川河原ダートコース しまった土の道

ここはYAMADORI 26でも一切文句なく快適なので、croMOZU275でも同じように快適でした。多摩川河原のコースが全部こんな状態だったら良いのに…。

ちなみに雨が降るとコースの所々に水たまりができ、ヌタヌタになって走れたものではなくなります。

みんなもこのコース目当てで走りに来ると良いですよ!ただし、犬の散歩の人も多いので、譲り合いの精神でお願いします。

 

 

4)ひたすら続くジープロード

多摩川河原ダートコース ジープロード

YAMADORI 26だと荒れてないラインを選んで走らないと、シッティングの際はお尻を激しく突き上げられたりしますが、croMOZU275だとほとんどラインを選ぶ必要が良くなりました。ジープロードにある凸凹程度だと、どっかりシートに腰掛けて無心でペダリングしてもストレス無くスムースに進んで行きます。これはスゴイ快適!

 

以上、多摩川河原にあるダートコースの4タイプをcroMOZU275で走って、26インチホイールの時と比較してみたのですが、結局のところほとんどメリットばかりでした。

平坦な河原にあるコースという性質上、里山ほど小回りが必要とされるシチュエーションが無いので、普通に走る限りはホイール径が大きい方がメリットがあるに決まっているんですね。というか「普通に走るだけ」なら、きっと29インチホイールや27.5+(MidFat)、ファットタイヤの方が快適です。

けれど、「楽チンにバニーホップして飛んだり回ったりする」などアクション性も織り交ぜるとなると、当然ホイール径が小さい方(24〜26インチ)にメリットがある訳で。

つまり、走破性とアクション性の2つの良いところ取りを考えれば、27.5インチ(650B)ホイールは、多摩川河原のダートコースを走り飛び回ることを前提とすれば、自分には最適な選択肢だと思いました。

とはいえ、他の河川のダートコースや里山を走ってみると、また感想が変わってくるのかも知れませんね。

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