パナソニックのフルサスeMTB XM-D2 の新車発表会・試乗会に参加してきました
昨日はPanasonicのフルサスeMTB XM-D2の新車発表会・試乗会に参加するため、お馴染みスマイルバイクパークへ。
到着すると既に多くの取材陣、TVだったり新聞社だったりと、自転車関係に限定しない広いジャンルのメディアの方たちがXM-D2の取材〜撮影を行っていました。
XM-D2のイメージライダーであるBMXレーサーの飯端美樹さん。
見ての通り美人で実力も兼ね備えている方です。常に取材陣に囲まれ写真を撮られていました。
XM-D2はPanasonicのeBIKEのフラッグシップモデルという位置づけで、一般メディアの人たちをたくさん呼んだ発表会もなかなか力が入っており、企業としての本気度がうかがえます。
XM-D2だけでなく、他にラインナップされているeMTBも多数試乗車として用意されていました。
それでは、XM-D2のMTBとしての紹介をいたします。
フレームカラーは見る角度や太陽の位置によってパープル、ダークブルーだったりと深みのある色合いで、パッと見の高級感はなかなかのもの。
フルサスバイクとしてのデザインはまとまっており、今までの国産eMTBの中ではダントツに良いのではないでしょうか?
アッセンブルされているパーツの紹介をします。
フロントサスフォークはSR SUNTOURのAURON Boostでストロークは160mm。
リアユニットはRockShox製。フロントもリアと合わせてRockShoxにすれば良かったのに…なんて思ってしまいました。
ドライブユニット内装2段でリアはBoostで10速です。
タイヤは前後27.5×2.8で、チューブレスではなくチューブ入りでした。
ドロッパーポストは付いていません。
センター液晶ディスプレイはかなり視認性が高く、前向いて走っていてもチラチラ見ちゃう程。「アシストが切れる24km/hにもうすぐ達しちゃう!」という状況がすっごく分かり、慣れないと気が散ります!
Panasonicという大手ブランドがリリースするMTBなだけに、ライトやリフレクターなどはあらかじめ装着されています。フロントライトは上手くステムに被せるカタチで付いて上手く馴染んでいて、見た目の違和感はありません。
そして試乗をしてみてのライディング編です。XM-D2の試乗会はスマイルバイクパークのミニクロカンコースのみで行われました。
ミニクロカンコースは実際のトレイルにありそうな要素が詰め込まれたショートコースで、XM-D2の走行性能をうかがい知るには悪くないと思います。
本当はスラロームコースや4連ジャンプを走ってみたかったのですが、一般の方が転倒して大怪我する危険性がありますし、それは仕方がないですね。(ってもミニクロカンコースもそのリスクはありますが)
ミニクロカンコースのドロップオフセクションでジャンプしているのはスマイルバイクパークのスタッフ藤井さん。もちろん自分もジャンプしまくりました。
別の角度から。車重が26kg以上あるので、この程度の着地でも前後サスペンションが簡単にフルボトムします。
やはりeMTBですので、気になるのはXM-D2のアシスト性能。
スマイルバイクパークに既にあるYAMAHA eMTB(ハードテイル)の試乗車と比較して、非常にマイルドな印象です。
パワーモードでも急な登りは細かくシフトチェンジする必要があり、そういった意味では一般的なMTBの操作感に近いかも知れません。
ぶっちゃけて言うと、ちょっと物足りないという印象。せっかくフルサスで高価なのだから、YAMAHAみたいな「うわぁ!」とビックリする加速感があっても良かったように思います。
XM-D2の最大の課題は26kgの重量ですね。普通に走り出すとあまり重さは感じないのですが…
今回のサスのセッティング次第かも知れませんが、車重があるのでちょっとしたジャンプの着地などで簡単にフルボトムしてしまいます。もう少し固くするか、深いところでふんばってくれるセッティングにした方が良いような。
あとコーナーで外に膨らむ感があります。
そしてコースアウトした際にコース上への復帰が大変でした。
ちなみに自分、登り返しの頂点でバニーホップしてから下りコーナー(少し道が細い)に突っ込んだのですが、自分がイメージしていた走行ラインより外に外に膨らんで行きコースアウト。
結構派手な見た目の転倒をかましたかも知れません。ってもバイクは守ったのでダメージもなくすぐにコースに復帰…
しようとしたらメチャ重たい。たった50cmちょっとの急斜面を引き上げるのにも一苦労でした。
なので、ルートが狭いトレイルなどを走るには少し注意が必要のように思いました。滑落したらバイクの引き上げがかなり大変になると思います。
PanasonicのフルサスeMTB XM-D2は限定100台発売で60万円(税抜)
個人的には少し高価でも良いからドロッパー付けてフロントもRockshoxにして、重量を少しでも軽くするためにチューブレスにした方が…
なんて思いましたけど、その場で購入希望の方がいたりして、すぐに完売しちゃうのかも知れません。
フルサスeMTB XM-D2に乗ってみて、つくづくeMTBはフルサスの方が合っていると思いました。
eMTBのハードテイルで地面の凸凹で発生する振動は重量がある分キツいです。フルサスだとそれを吸収してくれるので、とってもスムースで乗り味の良さを特に実感できます。
さて、PanasonicのeMTBを見てYAMAHAの次のeMTBはどんな内容になるのでしょうか?こうやって国内でも企業が四苦八苦してeMTBをより良く発展させていってくれたら面白いな、なんて思いました。