台風19号を体験してみて
土曜日は台風19号が関東を直撃しましたね。我が家は多摩川がすぐ近所を流れていまして、ニュースなどでご存知の通りその多摩川にも大量の雨水が流れ込みあっという間に増水。
かつてない程のスピードで警戒水位にまで達し、夕方に自宅付近は警戒レベル4の避難所への避難勧告が発令されるまでになりました。
すぐに家族で避難所へ行くことを考えましたが、我が家は車もあって、当然、都内の決して広くない避難所に車を置くスペースなどありません。(※後から分かったのですが、近隣の避難所はどこもすぐに満員・行列となり、入れなかった人が殆どとのことでした)
もし多摩川が土手を超えて氾濫し、自宅はもとより車も冠水したら廃車となって被害総額はとてつもないことになります。
そんなことで、都内23区内の高台に住む親戚宅に身を寄せることになりました。そこは広い駐車場もあって車を置くこともできます。
という訳で18時には家を出て親戚宅に避難したのですが、その際に土手横の道路から多摩川を見たら絶句!土手の上まであと1mもない高さまで水が来ていたのです。
「これはどう見ても数時間で水は土手を超える!」
親戚宅に着いても、その事が頭から離れず全く安心することができませんでした。
親戚宅で息子が描いた絵。
息子も増水した多摩川が衝撃的だったようで、豪雨で増水する多摩川(の丸子橋)の状況を表現したものと思われます。
せっかく安全な親戚宅に避難しても全く安心することができず、大切な財産である我が家(MTBや販売用のパーツ類なども含む)の事がとにかく心配で、SNSで自宅付近の地名で検索し、その地域の土手が決壊していないか?決壊したとして冠水状況はどうか?を調べて続けることになりました。
そんな感じでヤキモキしていて23時。暴風雨のピークが過ぎた頃、自宅近くの高台に住む知人が我が家と周辺の写真を送ってきてくれ、家が無事であることを知らせてくれました!良かったー!!
ここでようやく疲労と睡魔に襲われ就寝。
朝も早くに親戚宅を出て自宅に帰還。何1つ失うことなく帰還できたことと、あの増水を耐えた多摩川の土手に心から感謝しました。日本の治水スゴイ!!
ちなみに自宅から数十メートル先の道路は冠水していたので、ギリギリだったことが分かります。被害に遭われた方は本当に気の毒でした…(泣)
お昼過ぎ、すっかり水が引いた多摩川河原を息子とサイクリング。
昨晩はこの場所の5〜6m上まで水が来ていたなんて信じられなかったりしますが、フェンスなどに絡みついた漂流物が現実であったことを物語っています。
台風前の河原は樹木がもっとお生茂っていましたが、殆どが流されてやたら見通しが良くなっていたのが印象的でした。
足元に気をつけて本流を臨む位置に到達。つい先日までこの場所、対岸まで10m程度と狭い支流でしたが、濁流に巻き込まれ本流と結合していましたね。
そんな感じで多摩川河原を水たまりを避けながらサイクリングしていたところ、何を思ったか息子が鬼コギで水たまりに突入!
すぐにスニーカーやショートパンツ、そしてTシャツも泥ハネで水浸しとなりましたが、雄叫びを上げながら笑顔で突っ込んでいきます。
全く、誰に似たのだか…(汗)
急な土手の階段をものともせず自転車を押し上げる息子のたくましさよ。
ただし、帰路は「寒い寒い」を連呼。帰宅と同時に2人で温かいシャワーを浴びることに。
そんなことで、我が家は何とか台風19号を無事に乗り切ることができました。親戚や知人の助けがあってのことで、本当に感謝してもしきれません。
今回の台風19号は避難や財産について考える事が多い体験となりました。皆様もご無事であることをお祈りします。