グラインドペグ装着20mmフロントハブシャフトのDURO AIRへの取り付け方
近頃、SR SUNTOUR DURO DJRC 20QLC airことDURO AIRを装着したストリート縲怎_ートジャンプバイクを自分の周囲でチラチラ見るようになってきました。イイですね!
が、話によるとBLACKバージョンはほぼ完売状態で、10月にWHITEバージョンのみ入荷してくる、という話が… これホントなのかな?
何にしても、興味のある方はお店で早めの予約と、もし見つけたら即GETでいくと幸せになれる気がします。
ということで、そろそろDURO AIR専用、もしくはコイルタイプのDURO DJ E 20QLCに対応した、TUBAGRAオリジナル、グラインドペグ装着可能な20mmフロントハブシャフトのPRと、取り付け方の紹介をさせていただきます。
シャフトは硬度の高い番台のアルミを用いて作られており、軽量化を考え完全中空で(チクワみたいな構造)、半ツヤの黒アルマイトで仕上げられています。ボルトは同じく硬度の高い焼き入りクロモリ製で派手なグラインドを繰り返しても折れることはありません。ボルトやワッシャー類すべてを含めて196gです。
「DUROやEPICONの9mmシャフトモデル対応の物は作らないんですか?」
「他のメーカーのサスフォークに適合したシャフトは作らないんですか?」
など、過去に質問をいただきましたが、まず9mmモデルだとシャフトの強度が足りないのと、アウターレッグ側のシャフト取り付け部分の加工がかなり必要で実現が難しいです。そして他社のサスフォークは20mmシャフトの取り付け方が複雑な構造で、このようなシンプルな構造のシャフトを取り付けることも同じく難しい、ということです。
ということから、SR SUNTOUR DURO AIRの20mmシャフトモデルに適合したシャフトしか今後も作る予定はないのでご了承ください。
また、同じSR SUNTOURのサスフォークで、EPICONなどの15mmシャフトモデルの場合は、15mmという細いシャフトの強度面の問題で難しいと判断し、作る予定はありません。シャフト以前におそらくアウターレッグがグラインドの衝撃に耐えられないと思います…。
そんな20mmのDURO AIR対応グラインドペグ装着20mmフロントハブシャフトは1本7,800円となっておりますので、ご興味のある方は、ぜひこちらよりお問い合わせください。ぶっちゃけ超ニッチな用途の製品だけに(苦笑)、数に激しく限りがありますので、お早めに!!
それでは、簡単ではありますが、DURO AIRへの装着方法を写真付きで紹介いたします。
1)バイクを裏返しにしてサスフォークのスリットにフロントホイールを入れる
このシャフトじゃなく、SR SUNTOUR純正の通常のクイックリリースシャフトでもDUROの20mmシリーズは裏返すこのカタチがとにかく簡単にシャフトを入れることができます。ホントにスコンと一瞬で入りますので、少しでも手こずる方はぜひお試しください。
2)グラインドペグ装着20mmフロントハブシャフトを差し込みます
好きな方向からでも良いですが、自分は右サイド(チェーンリングのある側)から差し込みますね。
3)グラインドペグにこの並びでボルトを差し込みます
使い込んだ汚いグラインドペグですみません… キレイなペグがもう残っていないのです(泣
それはそうと、上の画像のように、ペグの開口部にワッシャーの入ったボルトを差し込み、フォーク側の部分に黒アルマイトのかかったツバの部分、という並びにします。
※グラインドペグは必ずフロント用の3/8″シャフト対応か、3/8″用スペーサー付きの物をご使用ください。14mn対応の物をそのまま使うと取り付けが緩くになり、グラインド時にシャフトやボルトに変な力がかかり壊れる可能性があります
4)グラインドペグにボルトを差し込んだ状態
このような状態になります。黒アルマイトのかかったツバの部分の向きは上図のようになるよう気を付けてください。
5)最初に差し込んだ方向と逆サイドからグラインドペグを取り付ける
アーレンキーに刺したまま最初に差し込んだ方法と逆サイド(この場合は左サイド)からグラインド差し込み、ボルトを回して締めていきます。この際、締め上げが緩い状態だと、グラインド時にシャフトやボルトに無理な力がかかり壊れる可能性がありますので気を付けてください。
6)フロント2ペグにしたい場合は反対側にもグラインドペグを取り付ける
フロント2ペグ化したい場合は、反対側にも取り付けます。その際、黒アルマイトのツバは入れず、そのままボルト+ワッシャー類+グラインドペグをねじ込んでください。
ちなみに、DURO AIRの場合、右レッグのボトム部分にはリバウンド調整用の赤いキャップがありますが、右サイドでグラインドを行った際には対象物に接触して外れてしまうので、あらかじめ外しておいてください。
また、赤キャップを外してもリバウンドを調整する突起が出ますが、激しく右サイドでグラインドを繰り返すと、その部分も削れていく場合があります。それでもラジオペンチなどで回せて調整可能ですが、完全に削れ無くなることも想定し、前もってリバウンドはベストな値にしておくことをオススメします。
(ある意味、ここがDURO AIRの今後の改善希望点でもあります… 激しくニッチな使用目的に対して、ですが!!)
TUBAGRAライダー森田が推奨するDURO AIRの設定値は以下の通りとなります。
空気圧:120psi
リバウンド:2回転
コンプレッション:10クリック
(あくまで森田の好みの設定値になりますので、最終的にはお客様自身の感覚に頼って設定してください)
7)キッチリとボルトを締め上げて完成
とまぁ、こんな感じで、このシャフトを使えば、シャフトやフォークに難解な加工や取り付け方法は一切無く、どなたでも簡単にサスフォーク(SR SUNTOUR 20mmのDURO AIRに限りますが)の付いたMTBをフロント2ペグ化することができます。
TUBAGRAライダーが1年半以上テストを繰り返し(1週間の内2縲鰀3日はパークやストリートでグラインド三昧)、サスフォーク側、シャフト側の耐久性に問題が無いことも判明しているので、ご安心してご使用いただくことができます。
※レールに絡まるような激しいクラッシュを多数繰り返しておりますが、問題は起きていません
↑ライダーの身体には問題が起きましたが…(泣
あと、画像を見てお気づきかと思いますが、グラインドを繰り返すと当然DURO AIRのボトム部分も削れていきます。ただし、ある程度削れるとペグの外径より当たる部分が低くなり、削れのスピードが遅くなるor止まります。少なくても、ついこの間まで1年半使い続けたDUROのアウターレッグはまだまだ使える状態にありました。
もし、削れが激しい場合でも、お店で注文すれば、DUROのアウターレッグのみ取り寄せることも可能です。
ちなみにフロントディスクブレーキ台座は、自分の場合グラインドしまくりの日々を半年くらい続けたら台座の下側のネジ穴が削れて無くなりました。もし、今後フロントにディスクブレーキを付ける予定がある方は、それは覚悟された方が良いかと思います。
それと、自分は付けていませんが、グラインドを繰り返すとスポークも削れ折れる場合がありますので、超激しくグラインドしまくりたい方は、何らかのハブガードなどの装着をオススメします。(ただ意外とフロント側は無くても大丈夫なのかな?)
そんなことで、世界的にかなり珍しいサスフォークの付いたMTBへのグラインドペグ装着ですが、興味のある方はぜひお試しください。本当に面白い世界が待っています。BMXじゃなく、サイズの大きなMTBでハンドレールやカーブボックスをグラインドする痛快さは格別です。
そして、サスフォークにグラインドペグが付くことのメリットは大きく、高くて怖いと思うハンドレールに対しても、サスの効果で失敗や怪我を恐れず積極的にガンガン突っ込めるようになります。80cmの高さのハンドレールにフロントかけ損なっても前転しないので繰り返しアタックできます!
MTBでグラインドペグを使った本格的なグラインドトリック、世界的にも珍しいとされるし(良く海外ライダーから「どうやってサスフォークにペグつけてるの?」と質問が来る)、なおかつバリエーションもたくさんあるし、本当に面白いんだけどなぁ…