akaMOZUの詳細な説明
ようやく近日発売開始となるTUBAGRAのMTBストリート&ダートジャンプフレーム、akaMOZUを詳しく説明していきたいと思います。
フレーム素材はTANGE製クロモリを採用。世界に数多くのアクション系MTBを提供する有名なブランドのフレームを手がける台湾の工場でakaMOZUも作られています。丁寧な溶接と手の込んだ各部処理は一見の価値ありです。
ジオメトリについて、MOZUシリーズの要(かなめ)である超極短チェーンステー(リアセンター)355mmもakaMOZUはそのまま採用し、過去のバニーホップコンテストで数々の結果を出してきた圧倒的なバニーホップのしやすさ、回転系トリックの楽さ、ジャンプでのリップの抜けの良さを、多くのライダーにも提供。身長150cm弱の女性や、成長途中の小中学生ライダー、年配ライダーの方でも26インチホイールで容易にバニーホップをすることが可能です。
ヘッドアングルは100mmストロークのサスフォークをインストールした状態で約68度と、一般的なMTBに馴染んだライダーには違和感の少ないハンドリングに。ストロークを縮めた60〜80mmでは約70度と、ストリートを攻めるには程よいクイックさが生まれ、肩下がさらに短いリジッドフォークを入れると71度まで立ち、ストリートに最適なヘッドアングルとなります。
フレームカラーはブラックとグレイ(パーカーライジング処理)の2ラインナップ。
ブラックは、渋さのある半光沢。
グレイについては、実のところグレイに塗装している訳ではなく、パーカーライジング処理という、表面に燐酸亜鉛皮膜を形成させ防錆力を持たせ、適度に荒れさせて塗装が乗りやすい状態にしてあります。つまり、「自家塗装に最適な状態にしてありますので、ライダーの好きな色に塗ってください!」という、フレームカラーでオリジナリティを出したいライダーにオススメの処理になっているのです。
もちろん、塗装しないでパーカーライジング処理済み独特の光沢のないマットグレイの味わいを楽しむのも悪くありません。そのカラーに飽きたタイミングで塗装しても良いですし。
完成車イメージ)TUBAGRAライダー森田君のakaMOZUバイク。カラーはグレイ。
テーパードコラム対応ヘッドチューブを採用し、最新のテーパードコラムのフロントサスフォークをインストールできます。
ヘッドパーツはIntegrated Tapered IS42/IS52規格をご利用ください。
取付例)FireEye IRIS-FIT 1.5の場合
シートポストはBMXの標準的なサイズである25.4mm径を採用。MTBブランドのみならず、BMXブランドの豊富なシートポストのラインナップからお選びいただけます。
シートクランプはフレーム直付けタイプ。
BBはユーロタイプでシェル幅73mm(国産MOZUはシェル幅68mm)。
同じBBシェル幅〜クランクを採用しているMTBなら、BB〜クランク〜リアホイール〜リアディスクブレーキなど、リア周りはそのまま移植することができます。
超極短チェーンステー(リアセンター)を実現するTUBAGRAのフレーム最大の特徴でもあるBBブリッジも完全再現。
このBBブリッジのおかげで26インチのストリートタイヤとしては太めの2.2インチ幅であるBTL FUNBOXまで余裕をもって装着可能。
実はここ、テストフレームでは上手く入らなくて課題となっていましたが、製品版ではしっかり改善されていました。
エンドは後ろ引きのトラックエンドで、MTBストリート・ダートジャンプ系フレームでは定着した規格となった135mm/10mmのMTBハブに対応しています。
そして、気になる2.8kgというフレーム重量。正直、2.8kgという重量は国産MOZUと比較してちょっと重いです。重量増となった要因は、フレーム前三角(トップチューブとダウンチューブ)のパイプの厚みや径を増したことによります。
国産MOZU以上に不特定多数のライダー(身体が大きな海外ライダーも含め)が使用することを前提としたakaMOZUは、ちょっとやそっとでは壊れる心配がなく、誰でも安心してハードに乗り込めるよう、国産MOZUと比較して1回り径が太くて厚いパイプを採用しました。
akaMOZU(上)と、フロント三角(トップチューブとダウンチューブ)が1回り細くて薄い国産カイセイ製クロモリパイプを使用する国産MOZUフレーム(下)の見た目の比較はこちら。
明らかに岡安製作所製MOZUのフロント三角が細くてシャープなことが分かります。重量2.34kg、価格は95,000円。(ちなみに残り1本)
とはいえ、TUBAGRAライダーがakaMOZUを乗り込んでテストし続けた結果、
「超極短チェーンステー(リアセンター)を採用するジオメトリの効果もあって重量増のデメリットは感じず、フロントアップの軽さやバニーホップ、回転系トリックのしやすさはほとんど変わらない。むしろダートジャンプではプッシュのダイレクト感が増して良い!」
という結論にいたり、akaMOZUに関しては「軽さより壊れづらい安心感」を選択したのでした。
最後に、64,800円という価格設定。10万円近くする国産MOZUフレームと比較して明らかに安いです。これは1人でも多くのMTBライダーに、簡単で当たり前のようにバニーホップや回転系トリックができる喜び、楽しさを味わっていただきたく、多方面に働きかけて実現しました。
また、「1人でも多くに乗っていただきたい!」という想いから、(国産フレームでは原価が高すぎて実現できなかった)販売店への卸販売も行います。
いよいよ、本当に発売開始まであとわずかとなりました。そのタイミングが分かり次第、このWebサイトや各種SNSで告知したいと思います。