5時ちょっと過ぎに息子と奥さんを連れて家を出て、山梨県にあるふじてんリゾートに向かいました。この時期、これくらいの早起きでは中央道名物の渋滞は回避できないよなー、なんて思いつつ、数キロの渋滞にハマった程度で8時ちょっと過ぎに到着。
現地の駐車場では、たくさんの知り合いと会いました。
ふじてんのゲストハウスから見た風景。雲の帽子をかぶった富士山がこれまたオツですね。
日差しはかなり強くて日向にいると暑いですが、標高があるだけに日陰に入れば涼しくてとても爽やかな気候でした。
息子は愛車に乗ってふじてんの施設内を移動。押すのは当然奥さんです。
受付でリフト代半日分(半日・1日を選べる)とコース利用料、傷害保険料を支払い(割引チケット画像を見せると500円引きで支払い総額3,000円)、いざリフトに乗ってコースに向かいます。
リフトは3人がけで、背後に1台MTBを載せられます。3人組でリフトに乗った場合、リフト1台に3人と1台MTBが乗り、後ろのリフト2台にそれぞれMTBが1台ずつ乗ります。
リフトは屋根など一切ないので、乗っている間はひたすら日差しを浴びて日焼けしますね。これは日焼け止めを塗っておいた方が良かったのかも。
リフトに乗って5〜7分で上に着き、スタッフの人にMTBを渡されてコースに向かいます。
はてさて、このYAMADORI 1st 26でとんな走りができるのでしょうか?普通のMTBと比較して明らかにBBが高くリアが詰まったこのYAMADORIで。非常に楽しみです!
ふじてんにはいくつかコースがあるのですが、自分は主に「マティーズループス→リトルウィスラー→スキルパーク」のルートを走っていました。
というか、今気がついたけど、一番距離のある「馬車道」1回も行かなかった…(泣)勿体ない!!
コースの状況は、自分の最初のイメージでは超滑らかな路面の印象がありましたが、シーズンまっただ中ということもあり、フルサスバイクのブレーキングによって生じるウォッシュボードが所々にできており、ハードテイルで走ると場所によって振動が半端無かったです。とはいえ、コースはどこも走行ラインが広く、バームも高く深いため、慣れさえすればそれ程ウォッシュボードの影響を受けないように走ることができました。
あと、上にも書いた通り、高くて深いバームがたくさんあるので、リュージュ(ソリ)のコースを走っているみたいなジェットコースター感覚を味わうことができます。最初はそのスピードに目が慣れなくて怖いけど、数本走れば順応して快感に変わってきました。
溶岩のゴツゴツした岩や、木の根っ子もたくさんありますが、上手く走れるように整備されていて(絶妙な難易度が保たれていて作った方がスゴイと思いました)、ストレスが全然無いのが驚きでしたね。
とはいえ、自分は今回のような常設ダウンヒルコースを走るのは、10年以上前に富士見パノラマ以来の超ビギナーです。
走る前は不安だらけでしたが、最初の方はフラワートレイルで良くご一緒するコニシさんがナビしてくれて一安心。かと思いきや、コニシさんもハードテイルなのに速い速い。見失わないように付いていくのが精一杯で、序盤からスリルをたっぷり味わうことができました。
コニシさんのリトルウィスラーでのコーナリング。
自分のコーナリングもコニシさんに撮ってもらいました。改めて写真を見ると… 自分、軽装過ぎるだろう!
パークとか乗っている時と変わらずプロテクターは膝しか入ってないし。路面は小石ゴロゴロなので、下手に転んだらただでは済みません。次回走る際はエルボーガードくらいは装着しよう。
リトルウィスラーを走り終わると初級から上級までの3連ジャンプが楽しめるスキルパークに出てきます。このスキルパークはリフトに乗ることなく、ゲストハウスのある麓からバイクをちょっと押し上げてアプローチすることができます。
斜面にあるので自然と加速するため、一見リップからバックサイドまで距離がありますが、平地のダートジャンプを飛び慣れているライダーが行くと、全てにおいて飛び過ぎてしまう傾向があるようです。
中級ラインを飛ぶコニシさん。あれだけハードテイルで下りが速いのに、ジャンプが苦手なんて信じられなかったです。
自分はしょっぱなから上級ラインを飛びました。カメラやストロボ機材一式の入った激重のバックパックを背負った状態で飛んでいたので(写真もそう)空中で跳ね上がったバックパックがヘルメット後部に当たって怖かったです。
そして、とにかく飛びすぎました!激重機材を背負った状態で、ハードテイルでボトム付近の着地は生きた心地がしなかったです。
上の写真は奥さんに撮ってもらったのですが、何度も飛んだのに、全部リップを飛び出した直後のタイミングでシャッターを切られました。いや、撮ってもらえるだけありがたいのですが、頼むから頂点にいる時に撮って欲しかった(泣)
スキルパークの連ジャン、多少ともダートジャンプの心得があるライダーが安全に楽しむコツとしては、絶対にプッシュをしないことでしょうか。下手にプッシュしたら余裕でバックサイドのボトムまで飛んで行きます。
1回試しにリップの飛び出しを上向きにして、ハイエアーをすれば飛距離を抑えられるんじゃないかと試したら、高い放物線のままボトムまで飛んでいき、凄まじい着地の衝撃を喰らってここ数年間で一番の恐怖を味わいました。
フルサスバイクならそれでも笑って済ませられますが、ハードテイルだと着地の衝撃が身体全体に来ますね。路面は小石ゴロゴロの斜面で、着地後はジェットコースターのような加速が待っているので、下手に転べば派手な裂傷は避けられないと思います。(次は絶対にエルボーガードもする!)あ、ノーブレーキのバイクで行くなんてトンデモナイ。
そうこうしている内に、活きの良い若者が登場。Kazoo君(左)とbori君です。
奇声を発しながら激走(まさにこの表現がぴったり)する2人は、リトルウィスラーの連ジャンなんて呆気ないものでした。
初見でリトルウィスラーの3連のキャニオンをクリアーするKazoo君。
Kazoo君よりも遥かに高いエアーでクリアーするbori君。ふじてん歴の差が出たみたいです。
背後のリフトを見る通り、リトルウィスラーのこのエリアはリフトから見えるため、彼ら2人からしたらリフトに乗っている人たちに観られることによってテンションが上がるのだそうです。
リトルウィスラー連ジャン後の連続バームでのKazoo君。1つ前のバーム出口からジャンプしてそのまま空中で身体の向きを変え、「ゴシャアアァァァァ!!(頭文字D風の効果音)」とバームに着地し加速するその姿は本当に格好いい!!
途中でKazoo君とbori君のお知り合いのライダーのバームの写真も撮らせていただきました。
スキルパークでダートジャンプクリニックをされていた、このふじてんのコースのプロデュースをしている高橋大喜さんのインバート(テーブルトップ)。本人いわく「あまり入りませんでした」とのことです。
とはいえ、とても絵になるライディングを連発するスキルはさすがです!
活きの良い若手の1人、bori君のスキルパーク連ジャン3つ目でのウィップ。当然飛びすぎてバックサイドの中腹地点に着地。
続いてKazoo君のウィップ。こちらはフロント下がりで格好いいスタイルです。
そんなこんなで楽しんでいると、リフトは長蛇の列となっていました。ふじてん大盛況です。
自分はダウンヒルやダートジャンプを楽しんで、途中にライダー達をたっぷり撮影しても午前中だけで5本走れ、今日のところは十分満足しました。(撮影しなければ7〜9本は余裕で走れたと思う)
そして、YAMADORI 1st 26で走った印象ですが、溶岩のゴツゴツ岩と木の根っ子てんこ盛りのコースが恐ろしく走りやすかったです。
大昔はこういったコースを走るのは大嫌いだったのですが、YAMADORIで走るととてもコントローラブルで、狙ったラインのトレースが楽チン。障害物をヒョイヒョイとクリアーでき、転びそうな心配は微塵もなく、こういった区間を走り終えて残るのは「ああ、もっと延々と走っていたい…」という妙な気持ちなのでした。
このことは、フロントアップしやすい詰まったリアセンター、高いBBハイトによるYAMADORI特有のメリットなのかは、現時点では分かりません。何はともあれ、ダウンヒルビギナーのド下手くそな自分でも、ふじてんのコースを十分楽しむことができたのは間違いなかったです。
まぁ、安全に、快適にコースをぶっ飛ばして楽しみたかったら、最新のフルサス・エンデューロバイクが間違いないと思います。
奥さんや息子と合流し、お昼を食べて、駐車場で初めて会うライダー達とも交流したところで息子が高熱を出し、14時頃に帰ることに。帰りの挨拶ができなかった方、本当に失礼しました!
ふじてん、中央道の渋滞が怖いけど、自宅から100kmちょっとでそれ程遠くないので、また行きたいと思いました!
帰りの途中に車内で40度近い熱を出し苦しむ息子を見て、そのまま救急病院に直行。
診断の結果、子どもを中心に夏に流行し、口の中や手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症「手足口病(てあしくちびょう)」であることが分かりました。手足を見ると、確かに水疱性発疹が出まくっています。
これで明日、3連休最終日は息子の看病をして過ごすことが決定しました。