The Rise – Walter Mayerhofer インタビュー
世界的なMTBストリート・ダートジャンプチーム The RiseのWalter Mayerhoferが2015年の7月に来日した際、KNS.LoのKazy君がインタビューを行いましたので、その内容をここで紹介させていただきます。
以下では両者を頭文字によって表示します。K=Kazy、W=Walter
K:よし、それじゃあ、君は誰なのか教えてくれる?
W:Walter Mayerhofer (ウォルター・マイヤーホファイヤー) といいます。
K:凄い苗字だね。個人的な話にはなるけど、Pavel (Chupacabra) の苗字も凄くて未だにちゃんと言えも書きもできないんだ。
W:うん、だから普通にWalter(ウォルター)って呼んでください。
K:出身はどこなの?それで今はどこに住んでるの?
W:出身はオーストリアです。オーストラリアじゃなくてね。サルツバーグ(Salzberg)っていうところで生まれました。それで今はスペインのバルセロナに住んでいます。
K:今はいくつなの?
W:ちょうど数日前に26歳になったところ。この日本で!
K:それで日本はどうですか?
W:凄い(amazing)です。たった2週間(正確には15日間)しかいなかったけど、全部気に入ったよ。ご飯も美味しいし、景色も綺麗で絶対また来たいな。自転車に関しては少しだけしか見ていないけど、きっとまだまだ面白そうなライダーもスポットもいそうだしね。絶対また戻ってくる価値はあると思うな。それに、たくさんのいい人達にも会えたから本当に良かった。
K:楽しめたようなら良かったよ。日本で一番気に入った食べ物とかってある?
W:うーん、難しいなぁ…。何もかも美味しかったから。でも、あえて言うなら蕎麦かな。
W:あと餃子っていうのが凄い美味しかった。
K:餃子は中華じゃなかろうか…
W:え、そうなの?知らなかった。でも凄い気に入った。あと、ベタかもしれないけどラーメンと、寿司なんかも凄く美味しかった。
K:なるほど。
W:でも、結局食べたものの中で不味かったものもなかったし、正直どれが一番好きかとかは判断できないよ。
K:Pavel(Chupacabra)といえば僕達日本人のライダーにとっては割と近しい存在なんだけど、Walterは実際に来日する前から彼が何度か来日していたことは知っていた?
W:うん、でも気付いたのは結構遅かったよ。KazyのInstagram見ててようやく気付いたくらいだったからさ。
Pavel Is The Ninja from WSTMN on Vimeo.
K:結局のところ、2週間はどう過ごしたの?
W:まずはシンガポールからの乗り継ぎで東京に来たんだ。それで、東京には1週間滞在してから、長野までKazyに会いに行って大きな荷物なんかを下ろさせてもらったんだ。そこから電車で1週間かけて日本中を回ったよ。京都、大阪、神戸、広島っていう経路で回ってきた。それで広島から今度はまた長野に戻ってKazy、Hiroya、Kai、Shigeの皆で三才のパークで乗ったんだけど凄く楽しかった!
Walter In Japan from Kazy on Vimeo.
W:今からは東京に行って、Ke-ta(Faret Bikes)とTomoと会って少しゆっくりしてからオーストリアに帰ろうと思う。
K:この2週間であった面白い話とかってある?
W:本当に凄い楽しめたからね。何もかもが楽しかったよ!日本に来る前から2ヶ月くらいアジアを旅してたんだ。勿論自転車抜きでね!それで、オーストリア行きの一番安いチケットが日本経由だったからさ、「ちょっと見てみようかな」みたいな感じで来るのを決めたんだ。
でも、日本に知り合いなんか一人もいなかったから困ってたんだ。そしたら大体僕がチケットを予約した辺りでKNS.Loが動画を出したんだよ。
それを観てからかな。「よし、こいつらに連絡してみよう」って思ったのが。もしかしたら僕が行く先々で会えるかもしれないなって思ったんだよ。
それでThe RiseのMichel(Plonka)にKNS.Loの誰かの連絡先知らないかって聞いて、Kazyにたどり着いたって感じだね。
そこからは凄く早かった!一気に予定が決まっていって、東京の人達といつ乗るかとかも一気に決まったからね。その間にKe-taがKazyと一緒にスペアのパーツで僕が乗る自転車を用意してくれたのは本当に嬉しかった!
W:だから、僕が日本に来て二日目にはもうKe-taやTomoと自転車に乗ってたんだ。大体朝の3時くらいまで乗ったりして凄い楽しかったよ。今まで旅は結構してきた方だけど、来て二日目には乗る自転車もあって、たくさんのライダーと知り合えてなんて普通は無かったから、本当に最高だったよ。元々誰も知ってる人はいなかったのに来た途端にこれだからね。本当に嬉しかったよ。
K:あまりたくさん乗る機会があったとは言えないのは重々承知した上で聞かせてもらうね。日本のMTBストリートのシーンについてはどう思いますか?さっき自分でも言っていたように、僕(Kazy)を含めて色んな人に会ってきたとは思うけど。
W:とても良いシーンはできていると思うし、規模も大きいと思うな。僕が今まで行ってきた場所と比べてもやっぱり規模は大きいと思う。やる気のあるライダーも多いし、スタイルなんかもちょっと違うしね。ここまでで会ってきた何人かはペグをつけてたりして、僕にしてみれば完全に新しいことだったから。それに各地域に色んなライダーがいるのも面白いよね。だって、普通はどこかに行ってもストリートMTBに乗ってる人なんて全然見かけないし。僕はいつも同じ人達とばかり乗ってるけど、もうそんな人達とも十年近くの付き合いになるからね。だから新しい場所に来て同じようなことをする人達にこうして会うことができたのは本当に良かったよ。皆格好良いし、本当に良いシーンができていると思うな。
K:何か日本のライダーに言いたいことはある?
W:やっぱり、ここまでで会ってきたライダー皆に感謝したいです。勿論、自転車を組んでくれたKe-taやKazyなんかには感謝が尽きないし、他の人も皆優しくて本当に助かりました。他にも自転車以外で一緒にご飯食べたりなんかしただけでも嬉しかったです。本当にありがとう!
K:じゃあ、最後にもう一つだけ。Pavel(Chupacabra)が来た時、一回ある記事を書いたんだ。その時に「日本人とお酒を交わすことは端的に言えば非常に危険です」ってことを言ったんだけどそれに関しては同意する?それとも反対する?
W:幸か不幸か今回はあまり飲む機会が持てなかったのもあって、それに関しては判断しかねるなぁ…。
多分Pavelが受けたような洗礼は受けていないんだと思う。今回は予定が結構詰まっていて忙しかったこともあってあまり飲む機会は得られなかったし、また次の機会に期待したいと思います!でも、どこに行っても何だかんだでちょっとはお酒も呑む機会があったけど楽しかったな。
K:そっか。長々としたインタビューお疲れ様。また戻ってきてくれる?
W:勿論!やっぱり色々と準備期間は必要だけどまた来たいな。それだけじゃなくて君たちも僕の住んでるバルセロナにも是非来て欲しい。