バニーホップ基礎
基本的なバニーホップの動作を紹介します。全ての元となる初歩的なバニーホップです。
バニーホップはストリートライディング殆ど全てのトリックの基礎となります。MTBのみならずBMX、シクロクロスなどでも同様の動きとなりますので、ご参考ください。
いつでもどこでも30~50cmがコンスタントに飛べるようになると、実用度や応用度が増しますので、沢山練習して身体に覚え込ませましょう。
準備運動
バニーホップに慣れていない状態でこの動作を行うと、高い確率で肩や腰を痛めるので、しっかり準備運動を行うことをオススメします。最低限の内容を下記にまとめました。
他にも手首などをしっかりストレッチしておきましょう。
プロテクター
ヘルメットの装着は当然として、バニーホップ練習初期段階ではペダルを踏み外してスネを削る可能性がとても高くなるので、最初はMTB用のニーシン(膝とスネ)ガードを装着して練習することをオススメします。ニーシンガードがすぐに手に入らない場合、サッカー用シンガード(右側)も安価でオススメ。
本ページのバニーホップ基礎を問題なく行えるようになったら、そのバージョンアップとなる下記をご覧ください。
・バニーホップ中
・バニーホップ刺し入り
バニーホップ基礎の説明
今回は27.5インチホイールのバニーホップ特化型フレームで構成されたMTB(TUBAGRA croMOZU275)で行っています。バイクがコンパクトな26インチホイールのMTBの方が物理的にやりやすいので、26インチMTBをお持ちの方はそちらでお試しください。
程よい速度で進入
バイクの中心に乗ったニュートラルポジションのままリラックスした状態で適度なスピード(自分にとって怖くない余裕のあるスピード)で進入。あまり遅いと左右にフラつきますし、速すぎるとバランスを崩した際に危険です。
フロント荷重
腰を支点にして上半身を前方に傾けます(画像の通り腰の位置はそのまま)。瞬間的にハンドルバーに覆いかぶさり、それと同時に軽く膝も曲げます。
フロント荷重の際に腰をステムに近づけてしまう誤った動作を行う方が結構いらっしゃいます。腰の位置は変えず上半身のみ傾けるようにしましょう。
ハンドルを下方向に押しその反動で腰を引く
フロントが上げづらいバイクの場合はもっと腰を引くと良いです。決して腕で上げるのではなく、背中から腰で引っ張るように上げます。あと、この動作では膝は軽く曲げておきます。この後の伸び上がる動作の時に膝を伸ばすためです。
腕を曲げてハンドルを引き上げるとリアホイールにしっかり荷重せず、飛び上がる力を貯めることができず離陸しません。腕で引き上げず、必ず背中〜腰で引き上げましょう。腕はハンドルにぶら下がっているだけのイメージです。
上に飛び上がる
上半身を斜め前方に伸び上がります。ペダルを通して地面を思い切り押しましょう。ハンドルは足の付け根に付ける感じで引き付けます。ちなみに踏み切るポイントですが、フロントが上がりきった後に踏み切ると前転する危険があるので、フロントアップした際に「これは思い切りフロントが上がるな」と思った瞬間に、踏み切る動作に入るとちょうど良いです。
空中で脱力
伸び上がったら脱力し、ハンドルを少し前に送り出して身体をバイクの中心に持っていきます。前荷重で前傾になり過ぎるとフロントホイールから落ちたり、後傾し過ぎるとリアホイールから着地してバランスを崩す恐れがあるので気を付けましょう。
着地
腕と膝を柔らかく対応させ優しく着地。これを日々心がけるとバイクのフレームやパーツが長持ちします。
昨今のホイールベースやフロントセンターの長いMTBはフロントアップがやりづらい場合があります。フロントアップがやりづらくても無理にやり続けると肘や肩の筋、腰などを痛める可能性があるので気をつけてください。
乗っているMTBでフロントが上げづらいと感じたら、ライズのあるハンドルバー、短いステムに取り替えるとハンドルが手前に寄ってフロントが上げやすくなります。
TUBAGRA MURAMASA BAR 3インチライズ
TUBAGRA 29STEM(突き出し29mmの極短ステム)
劇的に変わる場合もあるので、是非お試しください。