ここんところ手首が痛いし、雨降りだったしで、ライディングはちょっと控え、会社から帰ったら寝るまで家でデザイン作業をしています。現在、複数の案件を抱えているので、結構睡眠時間を削られていますが仕方ありません。中には急いで作らないといけないモノもありますし…
それで今、kdMOZUの新グラフィックのデザインで頭を抱えています。
「パンクっぽさ」「やんちゃ」「ハードコア」「ちょっと可笑しい」という要素が入ったグラフィックを追い求め、思いついてはラフ案を描いているものの、なかなかドンピシャなデザインに仕上がりません。
ちなみに、フレームに今回作成するグラフィックが入る訳ではありません。あくまでイメージキャラ的なモノです。実際に販売されるフレーム自体には何の影響もないので「このグラフィックが完成してからMOZUフレーム買うか」とか思わなくて大丈夫です!
※MOZUシリーズは、購入するとTUBAGRAのロゴが入ったステッカーは送付されますが、必ずしもグラフィックありの状態を推奨してはいません。それは、フレームが組まれ完成車となった時、フレームのブランドが主役格になるのではなく、「乗っているライダーが主役で、あくまでフレームは裏方であり、引き立て役」であって欲しい、という想いからです。
話を戻して、そんなkdMOZUのイメージキャラのデザインを作る上で参考にさせてもらっているのがPushead(パスヘッド)。
Pusheadは、デザイナーであり、レコードレーベルオーナーであり、数々のハードコアパンクやヘビーメタルのアートワークを手がけていることで有名です。この独特の禍々しい骸骨のデザインを、この手の音楽が好きな人は一度は見たことがあるのではないでしょうか?
自分とPusheadとの出会いは、高校に入学してすぐくらいになります。実に20年以上昔になるんですね!
当時、METALLICAが大好きだった自分は、何種類もMETALLICAのTシャツを購入していて、その中の1つがPusheadのデザインしたモノでした。
そして、時を同じくしてスケートボードにもハマり、たまたま購入したスケートビデオ(確かZorlac Skateboards←ブランドは既に消滅している)のグラフィックもPusheadで、ハードコア具合と、毎回発表されるイラストの内容のぶっ飛び具合に完全にヤラれ、大好きなデザイナーの1人となったのでした。
そして、さらに参考にしているのがRATFINK。このデザインも、ファッションや音楽に興味がある人はどこかで見たことがあると思います。これはTUBAGRAライダー工藤君に「こんな要素も入れてください!」と言われたので参考にしています。
RATFINKは、どちらかと言うと、Pusheadよりかはパンク・ロック色が強いですね。なので、それほどパンク・ロックに傾倒しなかった自分にとっては、実を言うと今まであまり馴染みがなく、ある意味新鮮でした。
RATFINKはアメリカにおいて、誰からも愛されているミッキーマウスに対しての、アンチテーゼとして生まれ、「半社会的なキャラの代表」という位置づけで今でも存在しているのが面白いですね。
日本の反社会的漫画のキャラって言うと…クレヨンしんちゃん?ドラえもんやアンパンマンよりかはダークサイドだし。ちょっと違うか(笑
それに加えて水墨画の龍の雰囲気を持ち込もうとしてみたのですが… ちょっと欲張り過ぎたかな?
ひょっとして、この欲張りっぷりがデザインの難航を生み出しているのかも知れないです。もっとシンプルに考えた方が良いのか…
そんなイメージキャラのボツ案。
うーん、モズにこだわらない方が良いのかも知れない。モズだと、いくら禍々しい見た目にしても、モズ自体の形状からコミカルだったり可愛くなっちゃったりするんですよね。