斜め刺しバニーホップに移行した方が良い人
先日開催したストリートトライアルジャムVol.0で、最後にバニーホップコンテストを行ったのですが、そこで一番高く飛んだタクマ君(ハイレベルなPEDAL DAYバニーホップコンテストで脅威の2連覇達成者)に続き、かなりの飛躍を見せたのが神奈川県の大学生ストリートトライアラーの雄大君。
実は彼、先月開催された相模原のMTBショップ「ウィルバイシクル」のパークライドイベントで、僕が斜め刺しバニーホップを伝授させてもらってからメキメキと高さを増し、今回のストリートトライアルジャムのバニーホップコンテストで見事に成果を出すことができました。
そんな訳で、TUBAGRAのライダーはもとより、国内トップレベルのMTBライダー間では既に当たり前のトリックの1つである「斜め刺しバニーホップ」のメリットを以下に紹介します。
・ホイール径の影響無しにバニーホップの高さを出すことができる
腕を前に突き出し腰を引く通常の刺しバニーホップだと、大きいホイールほどすぐにお尻に当って高さが制限されてしまいますが、斜め刺しの場合はお尻をフレームの横に出すため、お尻とタイヤが触れることはありません。なので、20インチのBMXと比較して大きなホイール径であるMTB(トリックピスト、いわゆるFGFSも同様)でバニーホップで高さを稼ぐにはもっとも適したカタチであると言えます。
・繰り出しやすい
思い切り踏み切った後に腕を前に突き出し腰を引く通常の刺しバニーホップと比較して、斜め刺しの場合は踏み切った後に腰をフレームの横に逃すだけの少ないアクションでカタチになるので、慣れれば容易に繰り出すことができます。
以上のことから、この斜め刺しバニーホップはホイールの大きなMTBにとって、高さを稼ぐための理にかなったカタチと言えるでしょう。
ただし、このカタチを誰にでもオススメできるか?と問われれば、「以下の項目をクリアーしたライダーに限り」と注釈を入れる必要が出てきます。
1)しっかり踏み切ったバニーホップが当然のようにできる
そもそも斜め刺しのスタイルは「バニーホップした後にお尻にリアホイールが当ってこれ以上高さが出せない!」ライダーのための最後の手段なので、しっかり踏み切ってリアタイヤが勢い良く上がってくるバニーホップができることが大前提となります。
2)一般的な刺しバニーホップもしっかりできる
一般的な刺しの「腕を前に突き出し腰を引く」カタチはダートジャンプやパークライドにおいて、危険回避などで使用する場面が多々あります。なので、一般的な刺しバニーホップのカタチができ、それらをしっかり駆使できるテクニックが必須です。
上記2項目をクリアーしているライダーは、すぐにでも斜め刺しバニーホップに移行することをオススメします。すぐに高さが増して楽しいですよ!
あと、この斜め刺しのカタチはバニーホップだけでなく、Rを使ったジャンプのハイエアーにも有効です。Rの浮遊感を活かして、腰を流しまくり・落としまくりのエグい斜め刺しを決めましょう!
そしてこの斜め刺しバニーホップは、昨今のMTBのホイールサイズの主流となった27.5インチでも特に有効です。