岡安製作所でMOZUのキャリパーブレーキ取り付け検証
昨日は水野君と1日中、岡安製作所にお邪魔してMOZU制作をしていました。
その中で、自分のMOZUバイクを元に、安くて簡易的に取り付けができるDIACOMPEのキャリパーブレーキの取り付け検証を行いました。
MOZUシリーズのMTBエンドバージョンは最初からディスクブレーキ台座が付いているのでブレーキの取り付けに困りませんが、グラインドペグを装着できるMOZUのBMXエンドバージョンは、ブレーキを装着するにはオプション(¥5,000)のVブレーキ台座を取り付けるしかありませんでした。
それでは、昨今の公道のブレーキ問題で色々ありますので、今回のMOZUシリーズから、BMXエンドの場合でも、最初の状態でブレーキを装着できるようにしよう、と考えた訳です。
イメージとしては、こんな感じで取り付けられます。写真ではただ当ててみただけで、実際はちゃんと固定されますよー
キャリパーブレーキはディスクブレーキやVブレーキ程のカッチリした制動力は出づらいですけど、堂々と公道移動ができるようになるのは嬉しいですね。(フロントにもブレーキを付ける必要があります)
こちらはTUBAGRAメンバー工藤君の新しいMOZUフレーム。こんな感じで自分達で乗るフレームを自分達自身でパイプ削って曲げて作って(溶接と仕上げ作業は岡安さん!)テストし、製品化しています。こんなことしているの、世界的に見てもウチらだけなんだろうなぁ…(チリの人達もそうなのかな?)
この作成スタイルのメリットは、とにかくフレームジオメトリや構造の進化や発展が早いこと。一般的に販売されているフレームの進化は早くて1年おき、もしくはそのロットを売り切ってから、と時間がかかるので、問題が出てもすぐに反映することが難しいですが(ライダーによるテストもあるので改良版がお客様に届くのはもっと先)
MOZUシリーズの場合、ロット毎(2縲鰀3ヶ月)おきにテストフレームで修正縲怎eストライドができるので、進化やテストライディングによる検証、そしてそれらの製品化(TUBAGRAライダーが乗る最新ジオメトリのフレームと同じものにすぐ乗れる!)が素早く実現できています。
実際、工藤君のシグネチャーフレームであるこのMOZUの進化縲恟n成はかなりいい感じに進みましたね。
彼が今乗っているフレームは、あの激しいライディングにも関わらず、まだ壊れていません。(動画で見られる彼の華麗なライディングシーンの裏には、その何十倍ものクラッシュシーンがあります)
かなーり細かいですが、チュービングや溶接方法には相当こだわって作られています。つまり剛性の追求だけでなく、パイプ単体縲怎tレーム全体の「しなり」を上手く活用し、バニーホップで跳ねやすく、また衝撃を逃がす作りを突き詰めています。競輪を走るガチなピストフレームで使われているカイセイの国産高品質パイプだから実現できている、ということもありますね。
ストリートトライアル専用フレームtrMOZUの進化縲恃ュ展縲怎eストライディング縲恁沛リ縲恊サ品化のスピードも半端無かったなぁ!
ちなみに、テストして「あ、やっぱり失敗だった…採用止めよう」というケースもありますよ(苦笑)
実は自分が今乗っているMOZUフレーム、ヘッドチューブが他のTUBAGRAライダーが乗るMOZUや製品版MOZUと比較して10mm長いです。「ヘッドを10mm長くしたらハンドルポジションがいい感じになるんじゃ?」っと思ってのテストだったのですが、ハンドルポジションはまぁまぁだったものの、「うーん、なんか見た目が…」となって採用は見事にお流れになったのでした。言われなきゃ気づかないレベルなんですけどね!TUBAGRAライダーは常に人柱ッス(号泣)
あ、製品版のMOZUは通常通りのヘッドチューブの長さで格好いいままですのでご安心ください。
TUBAGRAが作るMOZUフレーム、こんなことをしながら日々進化しているのです。