2016ハンドメイドバイシクル展2日目
2日目始まりました。昨日の曇天〜小雨の1日から一転、雲ひとつ無い青い空ですが、冷たい風が強く吹いて超寒かったです。
今回は、自分たち以外のブースの紹介をしていこうと思います。
まずは東洋フレーム。僕は東洋=TOYOと聞くとBMXのクロモリレースフレームを連想してしまうのですが、最新の東洋はもっと先進的で攻め攻めでした。
クロモリロードフレームのトップチューブにカーボンを挟み込むことで、前後輪の衝撃の吸収する仕組みとのことです。
このように、旬な素材をデザイン的に違和感なく(むしろ格好良く)取り入れているのは流石だな、と思いました。
あぶくま自転車工房は、出展車両の中でも数少ないMTBフレームを展示していました。生地が透けて見える塗装が特徴の、27.5インチ(650B)ホイール対応の里山用クロモリMTBフレームです。
リアエンドを切り替えることで、142mm/12mmスルーアクスルと、135mm/10mm規格の両方、さらにシングルスピードにも対応しています。予定価格は220,000円(フレームのみ)。
株式会社Shin・服部製作所も27.5インチ(650B)ホイール対応のMTBフレームを出展していました。
Sunrise Cyclesは今までの前衛的なフレームの展示はなく、昨今の乱立するヘッドやBBの規格に異議をとなえた、1”A-Headの提案という、 新しいカタチの出展をしていました。
いやー、フレームを販売する身としては色々と考えるキッカケになりましたね。
日本初自転車フレームビルディングの常設レンタルスペースBYOB Factoryからの出展は、高橋さん作成車両ランドナー。
ランドナーというとクラシカルなイメージがありますが、バッグのデザインが真新しいのと、強い赤色のフレームで、どこか新しい感じがして面白と思いました。
BYOB Factoryでは自転車だけでなく、ギターも作った方がいらっしゃったということで、ハンドメイドギターの出展もありました。ある意味禁じ手ではありますが、複数の自転車の中に混じっての出展なのでアリ。
今回のハンドメイドバイシクル展である意味、象徴的な出展だったのが、東京サイクルデザイン専門学校でしょうか。
フレーム製作に人一倍興味のあるこの学校に在籍する生徒さん達が大挙して訪れたため、質問がマニアックかつ専門的で、昨年のハンドメイドバイシクル展よりもフレームの説明頻度が高かった気がします。
エンマバイシクルワークスはTANGEのパイプを出展していました。パイプのラインナップが豊富で最近はMOZUシリーズのフロント三角に良く使わせていただいています。
個人的にお気に入りの1台が、岡安製作所ブースの隣に出展していたオーエックスエンジニアリングのフルサス12インチ折りたたみ自転車、去年も紹介したPECOのファットホイールバージョン、PECO Bucchoです。
各部の作りはとてもしっかりしていて、折りたたみ自転車にありがちなヤワな感触は全くなく、高級小径バイクの上質な乗り味があります。それに加え、ファットホイール独特の角の取れた柔らかさ、走破性の高さもあるという。
12インチバイクでありながら、内装3段とディスクブレーキ装備で本格的。
ちなみにこのホイールで使われている12インチファットリムですが、なんと特注で、10kgのアルミの塊から330gになるまで削られて作られています。
ビルダー関係者がこれを知ると、みんな「馬鹿ですね〜w(褒め言葉)」と言います。
この特注リムを作るために車両価格が跳ね上がることになったとのことですが、そこまでしても小径ファットホイールを実現させたスタッフのみなさまの熱意が素晴らしい!
ワンアクションでこんなにコンパクトになるのは去年紹介した通り。
そんなPECO Buccho。オススメです!