【再投稿】プロライダーの役割について
ずいぶん前に書いた記事なんですが、TUBAGRAのWebサイトのリニューアルを繰り返している内に消えてしまったので、あえて再投稿します。これを投稿した当時は結構反響があったので、何かを感じていただけると幸いです。
2007.07.06
文字ばかりの日記になっちゃうんだけど、最近、思っていることがあります。
例えば、スケートボードでもBMXでも、ストリート系のスポーツでは、いわゆる「プロ」と呼ばれるアスリートは2種類いると思います。
【大きな大会で大技を披露するメジャー指向タイプ】
メディアの露出も多い。どちらかと言うとスター的な扱いになる。
【そんなに派手さはないけどスタイリッシュなマニアック指向タイプ】
マニア受けのするスタイルがあり、テクニックも細い。等身大で身近な存在。
それで思ったのが、そのスポーツが成熟してくると、自然と両タイプは生まれてくるし、それぞれ需要もハッキリしてくるということ。
需要の面で言うと(自分の勝手な思いこみなんですが)、最初にそのスポーツを始めた人は、技が派手でメディアの露出の高い【メジャー指向タイプ】のプロを好む場合が多く、
そのスポーツにドップリとハマり、一つ一つの技を練習し、スタイルにこだわるようになると【マニアック指向タイプ】のプロが好きになっていくって感じでしょうか?
スケートボードでもBMXなどのストリートスポーツでも、この図式は当てはまると思うのです。まぁ、人にもよるけれど。
で、言いたいのは、どちらのタイプのプロもそのスポーツには絶対に必要ということ。
【メジャー指向タイプ】のプロが繰り出す派手な大技は、そのスポーツの知識が無い人にも単純に「凄い」と思わせるし、惹き付ける魅力がある。だからメジャーな企業もそのアスリートをスポンサードしやすい。
結果、メディア露出も高くなるから、一般の人を数多くそのスポーツに引き込む役割を担うことになる。
一方、【マニアック指向タイプ】のプロは、上で引き込まれた人を、更に深みへと誘って、飽きさせない・離れられない様にする役割を担っている。
両タイプのプロが常にバランス良く存在することで、そのスポーツは活性化し、発展していくのかな~、なんて思います。
で、過去の色々な例を見ていて、【マニアック指向タイプ】を好むファンは【メジャー指向タイプ】のプロを「スタント的な派手な技ばかりでスタイルが格好悪い」とか馬鹿にする傾向があると思ったのですが、そうじゃなく、お互いを尊重していけば気持ちが良いんじゃないかな、って思いました。
実際、プロが【マニアック指向タイプ】ばかりになったら、新規ユーザが増えなくて、そのスポーツは衰退していきますって。
それで、日本のMTBストリートを見ていくと、まだまだライダーに【メジャー指向タイプ】が少ないと感じます。
もっとも、【メジャー指向タイプ】を目指そうとなると、それ相応の「安全に技の練習が出来る」バックアップ体制や環境が必要になってきて、一筋縄ではいかなくなるんですけどね。
うーん、それはこれからなのかな~。
なーんかまとまってない文章ですみません・・・。