ノーマルジャンプ小
2011年6月29日
ジャンプの基礎の基礎。X-UPやるにもテーブルトップ(インバート)やるにもまずはノーマルジャンプが出来ないと話になりません。最初はリップ(ジャン プ台のこと)を上手く使って踏み切るのが難しいですが、沢山飛びまくってそのタイミングなどを身体に覚え込ませましょう。
それと、ノーマルジャンプにおいてもバニーホップがある程度出来ていないと踏み切りの面で苦労する事になるので、是非とも先にバニーホップは覚えておきましょう。
ちなみにこの画像ではリップの高さが30cmくらいの携帯ジャンプランプを使って飛んでいますが、ハッキリ言ってこのサイズのジャンプランプで飛ぶのは リップの長さが短いのでクイック過ぎて難しいです。また、着地は平地になり衝撃を多く受けるためバイクに良くありません。可能でしたら腰高くらいのリップ とバックサイド(下り斜面)のあるジャンプで練習することをオススメします。
ノーマルジャンプ小の説明です
適度なスピードでリップに進入 そのジャンプ台のサイズや飛びたい距離に見合ったスピードで進入します。ジャンプ台ギリギリ近くまでペダリングしていると、飛び出した瞬間にバランスを崩しやすいので危険です。ある程度距離があるところでペダリングを止め、ニュートラルポジションで落ち着いて進入しましょう。 |
力を貯める→フロントプッシュ ジャンプ台のリップ部分に差し掛かる直前(左図と同じくらいの位置)で瞬間的にフロントに荷重します。地面を押す、ということでしょうか。そして同時に膝に力を貯めます。 この動作はフロントプッシュと言い、失速しないでリップを飛び出すためにとても重要です。 この際、目線はしっかり飛ぶ方向を向きましょう。下手に足下を見ていると飛び出した瞬間バランスを崩したり、あらぬ方向に飛んでいってしまう場合があります。 |
フロントがリップにかかり フロントタイヤがリップを駆け上がります。その際にフロントプッシュの反動を利用します。すると斜面を上がる際にもフロントに荷重がかからず、失速せずにリップを駆け上がることができます。この時点でフロント・リアタイヤで同時に飛び上がるホッピングは絶対にしないこと。リアタイヤがリップを通過する前に飛び上がってしまうため、飛ぶ力が殺されてしまいます。バニーホップだと自分でフロントを上げますが、ジャンプの場合はジャンプ台がフロントを上げてくれる、と意識しましょう。 あと、この瞬間にフロントを多く押せばフロント上がり気味のジャンプに、少なく押せばフロントの下がった低い弾道のジャンプなりますので、自分で色々調節してみましょう。 |
リアタイヤでリップを踏み切る 感覚的に斜め前に伸び上がります。リアタイヤがリップを抜けきる直前に、力を貯めていた膝を一気に上に伸び上がる力に換えます。ここでどれだけのタイミングと力で伸び上がるかで、ジャンプの飛距離や高さが変わってきます。 伸び上がる感覚ですが「足の裏を意識してペダルを通して地面を押す」です。素早く行いましょう。ちなみにこのタイミングを間違えると、リップを通過した後に踏み切りスカったり、早く踏み切り過ぎてリップの頂点にリアタイヤが引っかかり前転したりするので気を付けましょう。 この部分は一番重要なので、最初は全開で伸び上がらず、何回も軽い力で踏み切りのタイミングを身体に覚え込ましてから、徐々に力を入れていきましょう。当然進入速度やジャンプの高さ、リップの角度等により、このタイミングは変わってきます。 |
空中に飛び出る 肩や膝の力を抜き、リラックスした状態で空中に飛び出ます。 最初はただ普通に飛ぶだけで気持ちが良いと思うので(人によってはまだ怖い)、とにかく沢山回数を飛んでリップを踏み切るタイミングを身体で覚えましょう。それに慣れてきて、刺激が足りなくなったら技を入れる練習をすると良いと思います。技をするとしたら、もうこの時点でその動作に移っています。とにかく肝心なのは、身体中をリラックスさせることです。 |
エアーを堪能 ほぼ飛行放物線の頂点にいる状態です。わずかながら重力から開放される一番気持ちが良い瞬間ですので、身体をリラックスさせて浮遊感を味わいましょう。ちなみに高さ僅か30cmのリップに、まったりとした遅い進入スピードでも、タイミング良くリップを踏み切れれば簡単に左図と同じくらい飛ぶことができます。 |
落ち始めるので着地に備える 飛行放物線の頂点を過ぎ、身体とバイクが落ち始めるので、徐々に着地に備えます。備える動作は「肘と膝を着地と同時にすぐに曲げられるようにする」という感じです。とにかく猫の着地のように、フワッとなるように意識しましょう。 バックサイド(下り斜面)があるジャンプの場合は、フロントを下げバックサイドの面に前後輪が合うようにバイクを傾けます。また、着地の衝撃を大きく受けるのが嫌な場合はハンドルを膝に引きつけ、リアタイヤを下に付きだしてリア着地に持っていくこともできます。確かにこの動作をすると着地の衝撃を和らげることが出来ますが、連ジャンや角度の急なバックサイドに応用する際に不都合が出てくる場合があります。状況によって使い分けられるようにすると良いと思います。 |
着地 すぐにでも肘や膝を曲げられるようにしておきます。 この瞬間にいかに神経を遣うかで、バイクの寿命、とりわけFフォーク、フレーム、クランクの寿命が違ってきます。 |
着地のショックを吸収 着地の衝撃のレベルにもよりますが、「最初は柔らかく早く、奥で踏ん張る」という感じで肘、膝を曲げると良いと思います。 |