ここんところ毎日のように水野君と自分は新横浜スケートパークで乗っていますが、MTBライダーと会うことは殆どありません。たまに会うのはMiya-G君とMORY君くらいでしょうか。まぁ、乗る時間が平日の21時から22時という特殊な時間帯だから、実は色んなライダーが他の時間に来ていて、自分たちが会っていないだけかも知れませんね。
それはさておいても、アクション系MTBライダーで、スケートパークやダートジャンプトレイルで乗る人が少なくなっているように思います。まー、もともとそんなにいなかったのですが、最近さらに少なくなったのでは?と感じるようになりました。
それを証明するのが、2009年1月と、2012年2月にTUBAGRAで行った「MTBストリートライダーアンケート」です。
そこで以下のような質問をさせていただいたところ、大勢の方達(1回目212名、2回目146名)から大変貴重な回答が得られました。
質問3:あなたが一番良く乗る場所はどこですか?
縲恷ソ問4:理想を言うと将来どこで沢山乗れるようになりたいですか?
まず、2009年に行ったアンケートでは、「一番良く乗る場所」でストリート(普通の平地もガチな街中のリアルストリートも一緒にしています)は78%。一方、スケートパークが9%、ダートジャンプトレイルが13%いました。
そして2012年で行ったアンケートでは、ストリートが大部分を占める90%に増加。スケートパークが9%から6%に減少、ダートジャンプトレイルが13%から4%までに激減しているのです。
ダートジャンプトレイルの数字が減った原因は、藤沢にあったトレイルFBXや、岐阜のGONZOトラックのジャンプトレイルが無くなったことも少なからず影響していると思われます。
ちなみに、2012年の「理想を言うと将来どこで一番乗りたいか」では、現状とうって変わりスケートパークが33%(現状6%)、ダートジャンプトレイルが21%(現状4%)あります。
つまり、今はストリートで乗っているけれど将来的にはスケートパークやジャンプトレイルでたくさん乗りたいライダーが多くいる、ということなんですね。
それでは、今回はどうしてスケートパークで乗るライダーが減ったのかを検証してみたいと思います。
現時点で日本にスケートパークはたくさん存在しています。どちらかと言うと、年々増加傾向にあるくらいでしょうか。
各地域にどれくらいあるかこのサイトで分かります。「AJSA:日本国内スケートパーク情報」
もちろん、全部のスケートパークが自転車OKな訳ではなく、八王子のプラネットパーク(戸吹スポーツ公園)のように自転車は樹脂バーエンド、ペグ、ペダルの装着が必須でディスクブレーキ禁止というパークも存在しているので、素直に上記サイトの数が当てはまる訳ではありません。
とはいえ、だいたい全国どこにでも、スケートパークはあると言えるようになったのでは、と思います。(かんたんに行ける距離に無い人がいたらすみません!)
だからと言って、「全国にスケートパークはある!さぁ、みんな行ってみよう!!」と率直に言えないところもあります。
それは…
スケートパークでスムースに乗るのに最低限知っておくべきマナーやテクニックが多いから
なんですね。
完全に1人で、今まで走ったことのないスケートパークに行き、周囲は誰も知らないスケートボーダーばかりで、マナー(暗黙のルール)も良く知らず、各セクションの攻め方もまるで分からない状態で、パークライディングを楽しめることができるか?と問われれば… まー無理でしょう。
下手に突っ込んでいったら、スケートパーク内の特殊な形状のセクションに圧倒され全く乗れず、マナーの面で利用している人達に冷たい視線を浴びせられまくる可能性すらあります。そうなればトラウマもので、もう二度とスケートパークに行こうなんて思わなくなるでしょう。
また、そうすることにより、その状況を見ていた他の利用者からも「やっぱりMTBはパークじゃ駄目だ」とレッテルを貼られる可能性もあります。
…書いていてネガティブな要素ばかりでちょっと落ち込んできた…(泣
でもでも、スケートパークはMTBにおいても乗り慣れると最高に面白い場所なんですよ!!(と、無理矢理盛り上げる)
パークデビューの最も理想的なカタチは、既にパークで乗り慣れている知人のライダーにマナーやテクニックを教えてもらいながら慣れていくことです。
そうすれば、やってはいけないこと、各セクションの乗り方をスムーズに、ストレスなく覚えることができます!
が!、別の機会にTUBAGRAで行ったアンケートでは、普段は1人で乗っているライダーが過半数という状況…。
それに、先のアンケートの「一番良く乗る場所」でわずか6%だったスケートパークなので、上手いライダーの知人がいたとしても、その彼が決してスケートパークで乗り慣れているとは限りません。
…またネガティブな要素が出てきた…(号泣
仮に1人で行くとして、他に利用している人がいないガラガラの状態なら、自分なりにパーク内のセクションで試行錯誤して覚えていけば良いと思いますが、平日の午前中とかではいざしらず、土日だとたいてい多くのスケートボーダー達で賑わっています。
マナーについても、そこで会ったスケーターの人に丁寧に聞けば教えてもらえるかも知れませんが、普通に接すれば優しいスケートボーダーでも、パーク内で見ると何故か怖く見えちゃって、実際はなかなか声をかけることができません。
※スケーターも一生懸命練習している時に、見ず知らずの人から声をかけられたら、誰しもすぐに快く対応できるか?ということですね。こればかりは仕方がないのです。
こんな状況なので、スケートパークで乗ることができるMTBライダーを増やすにはどうしたら良いか… 本当に色々と悩ましいのですが、明日の更新では、その打開策を書いて行きたいと思います。
(ホントは1日で全部書ききりたかったけど、仕事が忙しくて無理だった…)
昨夜の新横浜スケートパークでの奥さん。初めてのスケートボードで、必死にプッシュとチックタックを覚えているところ。
このあと、思い切り転んで、タイツの膝の部分に穴を開けていました。あと、手先が道具のネイリストなので、本当にやるなら手首ガードは必須のようです。