今年の4月23日、東京都稲城市にOPENした「スマイルバイクパーク(通称:SBP)」に水野君と一緒に行ってきました。
スマイルバイクパークは、都内にありながら本格的なスラロームコースやXCコースなどを有するコンパクトなMTBパークです。
世田谷区に住む水野君をピックアップし、カーナビにスマイルバイクパークの住所を入力すると「距離は15km、所要時間は30分」と表示されました。思ったよりも近い?とはいえ、所々に渋滞があって到着までに有した時間は45分(土曜日の午前10時頃の状態)。まぁ、それでも近いことには変わりありません。
エントランスです。元々は造園屋さんの敷地で、その中にスマイルバイクパークと、サバイバルケームフィールドの「OPS」がエリアを分けて同居している感じでしょうか。
敷地に入り道なりに進んで行くとレストランが見えてきます。メニューにはカレーや牛丼が500円とあり(大盛りはそれぞれ700円)、飲料の自販機も充実しているので、コンビニは1km手前に1件ありますが、食料や飲み物を買わずに行っても困ることは無さそうです。
さらに進むと右手に小さなパラソルがあり、そこで受付を済ませます。
コース利用料は平日が2,500円(女性は2,000円)、土日祝日が3,500円(女性は3,000円)となっていますが、現在はオープン価格ということで土日でも2,500円でした。それに加えて駐車料金が別に500円かかります。
受付を終えるとコース利用の許可を証明するゼッケンを受け取ります。
ちなみにレンタルバイクにレンタルヘルメット、プロテクター類もしっかり取り揃えているため、それこそ完全に手ぶらで行っても楽しめるようになっています。
それから受付の奥にある駐車場に移動して駐車。10〜15台は余裕で停められるでしょうか。この奥にもクルマを停められるスペースはあるので、大規模なイベントを開催しても問題無いように思われました。
駐車場脇に手や顔を洗える水道があるので、水のタンクなども持っていく必要はありません。
このスマイルバイクパークは主に3つのコース「初心者コース」「スラロームコース」「XCコース」 を有しています。
その中で「XCコース」は自分には上りがハード過ぎて全部走っていないので(すみません…)、今回は「初心者コース」と「スラロームコース」をメインで紹介したいと思います。
初心者コース
駐車場脇がスタート地点で下り斜面を下っていくと、程よくうねったコースにそのまま突入。緑陰の涼しさ、爽やかさがあって走るとかなり気持ちが良いですね。富士見パノラマやふじてんにも共通する、林間のコースに入っていくワクワク感をここでもしっかり味わえます。
上の写真はコース途中にある盛土(20cm程度のコブ)をバニーホップを入れて飛んでみたもの。この盛土はコースの端にありますし、バニーホップを入れないと一切飛べない形状になっているのでジャンプが苦手な方でも心配ご無用です。
バームもしっかりとした厚み、高さで作られていて、そこそこ速い進入からバイクを思い切り傾けても滑ることなく流れるように曲がっていきます。
この初心者コースは周回しており1周は約220m。最後の数十メートルがキツイ上りになっているので、何周もしたい方はそこは無理して乗車したまま登らず、体力を温存してバイクを押し上げた方が得策ですね。XCのトレーニングをされたい方はガシガシ上ってください!
個人的なこの「初心者コース」の楽しみ方は、上の写真のようにちょっとしたコブでバニーホップを入れて飛ぶのはもちろんのこと、1周を一切ブレーキを使わずに走る、ということ。バームを超えたあたりから強烈な下りとなっているので、ブレーキングしたい気持ちを抑えながら突っ込んでいくスリルがたまりません。(他にライダーがいる場合は距離を置いて行いましょう)
「初心者コース」とはいえ、そこは縦や横の動きがちゃんとあり、小石がコース上にパラパラと転がっているのでブロックタイヤの装着は必須。また、自分は「ブレーキを使わず周回を楽しむ」と前述していますが、ノーブレーキのバイクだと万が一の時に止まれず危険なので絶対にNGです。
スラロームコース
スマイルバイクパークの今この時点で一番魅力的なコースがここです。バーム、シングルやダブルのコブがほど良い間隔で連なっていて、MTBを操るテクニックをフルに鍛えられること間違い無し。正直、このコースを走るためだけにコース利用料を支払っても全く損な感じはしません。
このコースをデザインしたスマイルバイクパークのスタッフでDHレーサーの久米田さんのスラロームコースのライディングを動画でご覧ください。
ハッキリ言ってこれはメチャ速いです。肩慣らしの1本目からこのスピードで、自分はその迫力にビックリしました。初めてここを走るライダーの殆どはこんなスピードで走ることは困難ですが、何度も反復練習すれば間違いなく近づくことはできます。そして、このテクニックは他の常設コース、里山トレイルなどで確実に活きてきます。
そんなスラロームコースでフォトセッションをしてみました。
まずは自分が。この日は超ドライでリアタイヤをロックしなくても勢いつけてバームを曲がるだけで砂埃が舞って雰囲気ある写真が撮れます。
水野君のコーナリング。
この日、初めてお会いしたJUNさんのコーナリング。SPECIALIZEDのフルサスバイクが格好いいです。
そして、この日来場者の中で一番生き生きしたライディングを見せてくれたのがGIANTの27.5インチホイールのMTBに乗った中学生のイケダ君。
自走で頻繁に通い、既にスマイルバイクパークの常連となっています。
リアを滑らせ砂煙を上げながら勢い良く曲がっていく姿に、オッサンの自分は彼に将来の可能性を感じるのでした。
そして最後にスマイルバイクパークのスタッフで、このコースをデザインしたDHレーサー久米田さんのライディング写真をどうぞ。気合いを入れて撮ってみました。
上の2枚はスラロームコース初心者だと超低速になっちゃうスタートから数個目のバームですが、この段階で彼はスピードがとんでもないことになっています。
コース中盤になるとそのスピードはさらに増していて、どこを撮ってもメチャ絵になるスタイルが素晴らしい!!
自分もこの領域を目指して頑張りたいと思いました。
そうそう、スラロームコースを反復練習するにはスタート地点までバイクを押し上げる必要があって、滑るシューズだと浮いた小石とその斜度で結構体力を失います。自分はソールパターンが殆どないサーフ用スニーカーを履いて行ったのでメチャ体力を削られました。ソールパターンのしっかりしたMTBに最適なシューズを履いていくことをオススメします。
スマイルバイクパークには上で紹介したコース以外にも、レーサーがしっかり練習できる1周530mの「XCコース」があり、何人ものXCライダーが一生懸命走っていました。もちろん、昨今のXCコースはアグレッシブになっているので、XCバイクでスラロームコースを走るのも効果的な練習になると思います。
それ以外でも、まだ作り途中とのことですが、ちょっと大きなテーブルトップのジャンプがあります。
結構な鬼コギ進入をしないとバックサイドまで届かないですが、ビッグジャンプを飛んでいくスピード感に慣れるには良い練習になると思います。
また、スラロームコースの下のエリアには丸太を利用したベンチが置かれた緑陰があり、暑かったり疲れたりしたら、そこでみんなと談笑しながら一休みするのも楽しみの1つ。
そのエリアの前はちょっとした広場にもなっているので、みんなでワイワイと各自のバイクの試乗会や、バニーホップやカッティーズ練習するのも楽しいです。写真はJUNさんのバッチリ決まったカッティーズ。
施設内にサバイバルケームフィールドもありますけど、流れ弾が飛んで来たりはしませんし、時には施設などを彼らと一緒に使用することになるものの、基本的にみなさま紳士なので怖くもありません。
トイレや水道もしっかりあるので、奥様やお子様が一緒でも安心です。
最近は富士見パノラマやふじてんなど常設コースも充実してきていますが、行くには高速道路を使ってそこそこお金と時間がかかってしまいます。そんな中、スマイルバイクパークなら23区内から10〜15kmちょっととだいぶ近いので(何なら自走や輪行も可能)、MTBを満喫するための選択肢の1つとして頭に入れておくと良いと思います。
また、コースの難易度的にも、MTB初心者の人が「本格ダート」デビューするにはもってこいのように思いました。ここで基本的な下りのあるダートコースの走り方を体験し、富士見パノラマやふじてんなどに行く、という流れも間違いないかと。
あと、僕たちは午前11時から14時半くらいまで現地にいましたが、僕らが帰る時間帯にフラッと遊びに来た方もいらっしゃり、そういった気軽な利用の仕方が十分可能なのもスマイルバイクパークの良いところではないでしょうか。
スマイルバイクパーク
住所:〒206-0822 東京都稲城市坂浜734
電話:070-4474-4472
営業時間:8:30〜17:00
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