この3連休は家族で2泊3日で音楽フェスに参加してきました。ダンスミュージックのDJである奥さんが知人に誘われたので、今回家族3人(奥さん、息子、自分)で行くことになったのです。
この音楽フェスは民家から遠く離れたオートキャンプ場を丸々貸し切って3日間ぶっ通しで何人ものDJが交代しながら爆音でトランスやサイケミュージックを流し続けるという、自分は完全に初体験のイベントです。観客の宿泊は全員テントの完全アウトドア。
土曜日の夜に家を出て現地到着は夜中の1時半。
本当に民家から山1〜2つ分は隔てているほど遠く離れていて(だから深夜でも爆音ダンスミュージックを流しても全然迷惑にならない)、現地はスマホの電波が圏外で全くインターネットへの接続や通話が不可能なビックリ環境。
折しも土曜日深夜は関東も台風の風雨が激しくなる天気予報で、見事にその予報は的中し、眠る息子を抱きながらレインウェアを着込みヘッドライトを付けた自分と奥さん、漆黒の闇&激しい風雨の中、ズブ濡れになりながらテントの設営を行うハメに。そして急遽こんな状況にも関わらず奥さんの友人が1人、テントの設営を手伝ってくれました。本当に感謝!!
いやぁ、先日一度フラワートレイルでテントの設営の練習をしていて本当に良かったです。
ようやく建てたテントの中に半身ズブ濡れになりながら入り込み、夫婦で崩れるように就寝。時おり吹き荒れる台風の大風で吹き飛ばされそうなテントの揺れに何度も起こされて、浅い眠りしかできませんでしたが。
起きると昨夜の雨はどこに行ったかのような青空。清々しい!!画面中央奥のベージュとグレーのテントがウチのテントです。
前日に「オートキャンプ場とはいえ駐車場とテントの説明場所が離れていたらどうしよう」と不安になり、コールマンのアウトドアワゴンを購入。出発する直前に届いたのですが、改めて購入して良かったと思いました。
というのも、イベント会場となるオートキャンプ場は700人の多い入りで完全にキャパオーバー。その結果、駐車場所とテント設営場所との距離は少なくみても400m。さらにその道程はほぼ急斜面でその半分は石がゴロゴロの未舗装路と、ハッキリ言ってこのホイール大きめで走破性の高いアウトドアワゴンが無ければ相当ヤバい状況でした。
いや、このアウトドアワゴンがあっても重たいテントやクーラーボックスを積んだまま斜面を上る、下るのはキツかったですね。しかも、荷物引っ張ってヒーヒーしている時に限って息子が「荷台に乗ってくる」「下り坂で思い切り押してくる」などの手伝い(妨害)をしてくれたので、搬入や搬出を含めて合計6往復くらいしましたけれど、それだけで全身ヘロヘロの汗だくでした。
それでもテントの設営が一段落し、一旦拠点を構えれば、あとは自然の中で極上のダンスミュージックを味わうだけです。周囲で踊っている人たちはドレッドヘアー率、タトゥー率、外国人率が非常に高かったのですが、みんな優しくてピースフル。
そんな環境で時間を気にせずに踊り、和食からエスニック系まで並ぶ屋台の美味しい料理を食べ、疲れたら寝たりするのはとても贅沢な時間の過ごし方でした。スマホが完全圏外なのも、結果的に完全に外と情報が遮断されるので、今となっては良い演出でしたね。
ただ、唯一怖かったことが。それはキイロスズメバチの数がハンパなかったことです。常にキイロスズメバチがダンスエリアを飛び回り、テントの中にも少なからず入りこんでは自分たちを含めその場にいる人達を恐怖に陥れました。TVニュースで観たのですが、今年はキイロスズメバチの当たり年で例年になく数が多いそうです。MTB関連の知り合いも今年は里山トレイルを走っていて何人も急に襲われて刺されていますし。
そんなこんなで、自分たちのテント内に入り込んだ4匹は叩き落として駆除しましたけれど、その際に刺される危険性もあるので、次回は離れてても効く強力な殺虫剤を持参したいと思います。
最後に、何が衝撃だったって、この手のダンスミュージックってメジャーな人気がある訳ではありませんが(どちらかと言えばマニアック)、公共交通機関のない静岡の相当な山奥に、北関東から関西まで多くの人達が、決して安くはない参加費を払って集まってきていることでした。
MTBの、しかもマニアックな部類に入るアクション系でここまで人を集めるには果たしてどうしたら良いんだろう?と真剣に考えてしまいましたね。
何はともあれ、2泊3日で今回の体験ができたことは自分にとって色々と考えるキッカケになって良かったです。
それに、自分たち家族にとっても今回がキャンプ初体験で、大変でしたけどとても楽しむことができたので、今後もいわゆるオートキャンプを積極的に行っていきたいと思いました。というか、最初がこんなにハードモードだったので、普通のキャンプ目的の一般的なオートキャンプ場だったら相当楽チンで快適なんだろうな!