シグネチャーモデルというヤツ
次のロットで、TUBAGRAライダー森田君の新しいMOZUフレームを作成します。
現在、森田君が乗っているのは、現時点で世界にこれ1本しか存在していない「MOZU Premium」です。
↑ちょうど2年前、岡安製作所の岡安さんが仕上げたホヤホヤの頃のMOZU Premium。
「MOZU Premium」の特徴は、brMOZUのジオメトリなのにtrMOZUに近いトップチューブの低さを実現しており、トップチューブの上を足が通るジャンプ技であるキャンキャンやノーフットキャンキャン、シートとトップチューブの間に足を通す系のターンダウンやアンターンダウンなどが、猛烈にやりやすい、となります。マジで反則級です。
そして、新たに作成する彼のMOZUは、BB位置が高いkdMOZUのジオメトリと、trMOZUに近いトップチューブの低さ、を取り入れた物となり、昨今のトレンドに対応。そして、その名を「MOZU Premium2」としています。
「MOZU Premium2」は、MTBダートジャンパー森田君の意向、好みを多分に取り入れた内容となっており、ある意味、森田君のシグネチャーモデル、と言えるのではないでしょうか?
シグネチャーモデルと言うと、TUBAGRAライダー工藤君の意向を取り入れたkdMOZUがあります。
これはbrMOZUをベースとして、数年かけて工藤君がBBの高さ、トップチューブの高さなどを、彼が理想とする数値に調整していき、完成させ一般向けに販売したものです。
そういった視点で見ると、trMOZUだってTUBAGRAライダーjinkenさんのシグネチャーモデルみたいなものですね。
jinkenさんをTUBAGRAにスカウトして初めて会いに行った際、brMOZUの図面と赤ペンを渡し「理想のフレームを上から書いてください」って言ったのは、今思い出しても面白いエピソードでしたね。
それから2週間後にはtrMOZUのテストフレーム1本目が完成し、jinkenさんがテストしまくって、短期間に細かく意向を反映してジオメトリを変えテストフレームを作りまくり、10ヶ月後には完成して一般販売したんですね。
そういった意味では、ほぼ100%、彼の意向を取り入れてテストを重ね、完成させたのがtrMOZUです。
上の流れから見ると、完全にjinkenさんのシグネチャーと言えますね。
とまぁ、MOZUシリーズってTUBAGRAライダー達の試行錯誤がすべて詰まった、ものすごくパーソナルなフレームです。
※ライダー達のどんな難しい意向もカタチにしてくれる岡安さんには本当に感謝!
そんなフレームを購入していただき、楽しく乗ってくれている方が大勢いることに、本当に嬉しく思います。
シグネチャーフレームがある工藤君やjinkenさんは、人がそれを乗っている姿とか見たらどんな感覚なんだろう?ちょっと興味があるなぁ。