岡安製作所でMOZU制作
あと数週間で自分のMAZDA AXELAのフロントマスクが変わることになりました。なのであと少しの時間でこの顔ともオサラバです。寂しいか?と問われると、早く変えたいので一向に構わない、という感じ。
水野君と一緒に岡安製作所にTUBAGRAのオリジナルフレームであるMOZUの制作をしに行きました。到着したら岡安さんは既にMOZUの細かいパーツを下ごしらえしてくれていました。
自分も早速、MOZUをオーダーしていただいたお客さまのオーダー内容に合わせて、パイプをカットしていきます。
このパイプは福島県のカイセイ(競輪のフレームのパイプを作っている会社)で作られているMOZU専用のダブルバテッドチューブになります。とても高価です(泣)
このパイプをMOZUのタイプ(brMOZU、kdMOZU、trMOZUなど)によってパイプの長さ、パイプ同士の接合部の角度が違うので、図面を確認しながらミリ単位で慎重に削っていきます。ここで角度を間違えたり短く切りすぎたりすると、貴重なパイプは元に戻らないので大変なことに…
カットしたパイプは各MOZUフレームのジオメトリの数値に合わせたジグ(基盤)に合わせて行き、接合部がピッタリと合ったところでようやくフレームの前三角のカットが完了します。
この段階でどれくらいピッタリ合わせるかと言うと、これくらい(画像下↓)です。
だいたいこれくらいの精度で接合部を合わせるのですが、これが結構大変です。ですが、ここまでピッタリ合わせることで、溶接作業を効率的に行なえ、パイプの持つ性能を隅から隅まで使い切るフレームの下地が整うのです。
ちなみに、MOZUシリーズの前三角のパイプのすべてのカットはライダーでもある自分が行なっています。
そしてMOZUライダー(brMOZUベースの水野カスタム)でもある水野君はフレームのリア三角の曲げや潰しなどの加工を担当してくれています。
膨大なMOZU関連の図面から、今回加工する内容だけを抜粋し、作業効率が良いように分かりやすくメモにまとめて書き留めています。複数の複雑な工程を、如何に効率良く、間違えないようにするために。この作業もミスをしたら貴重なパイプが犠牲になってしまうので(ミスしたパイプは販売するフレームには使えません)、とても慎重な作業が要求されます。
MOZUフレームのリア三角を構成するチェーンステーに曲げ加工をするに当たり、水野君はパイプの中に砂を詰めています。均等にキッチリ詰めないと、後々大変なことになるのです。それにしても、何故に砂を詰めるのでしょうか?
MOZUのチェーンステー曲げ専用のジグ(専用工具:岡安さん制作)でチェーンステーを曲げます。
この作業をする時にパイプの中に砂を詰めておかないと、力がかかった部分が単純につぶれるだけでキレイに曲がりません。また、砂の詰まり具体に偏りがあると、それだけでキレイに曲がらず歪んだりするので、かなり難しい作業だったり。
このような工程を経て(ってもまだ全体の1/3くらいの作業ですが…)MOZUフレームは作られています。
そんな訳で、MOZUはアクション系のフレームの中では極端なまでに手がかかっていると言えますね。それでも、ライダー達が長く・快適に・安心して乗ることができる、技を繰り出せるフレームにするためには、これらの作業は必要不可欠なのです。
作業がひとまず終わってみんなで談笑します。(まだフレームは完成しません。この後、膨大な小物パーツの加工作業、岡安さんによる仮溶接縲恂{溶接作業、歪み矯正作業、塗装工程、切削作業、検品工程などを経て、ようやくMOZUフレームは完成します)
BEAST EYEを飲んでホッと一息☆
今日の不味い飲み物シリーズです。「コーラなのに無炭酸」という存在の意味が分からない無炭酸コーラ乳酸菌飲料です。パッケージからして見るからに不味そうだったのですが…
飲んだらかなり美味しかった!!ちょっと癖になりそうです。またコンビニで見つけたら買っちゃうかも知れません。