Sanuk(サヌーク)のシューズはMTBに使えるか? – 結論
Tevaがバイクシューズカテゴリから撤退してから、個人的に「MTBストリート/パークライドに合う良いシューズ・スニーカー」を探す旅が始まりました。良く知られたスケートボード/BMX用シューズブランド以外で!ということにあえてこだわって。
それにしても、Tevaのシューズはソールが本当に素晴らしかったのですよ。ストリートやスケートパーク、飛距離4m未満のジャンプトレイルで乗る分には、ペダルとの相性や耐久性、耐衝撃性という点で、「自分が知る上で最強のソール」を持っていました。Tevaが撤退した今も、まとめ買いをしていまだに愛用しているライダーが多い事実が、それを物語っています。
どこかのシューズブランドが、Tevaからバイクシューズのソールの技術を買い取って採用し、超格好いいデザインにして売りだして欲しいくらいですよ。自分に億単位のお金があれば…ぐぬぬぬぬ!!
そんな自分が「面白そう!」と目をつけたのが、近年産まれたサーフシューズ/サンダルブランドのSanuk(サヌーク)でした。
まず、Sanukのシューズはデザインがイイ!縫製や色使いとか、どこか肩の力が抜けてて個性的です。個性的でありながら、色んな服にも合うし、シューズ自体が驚くほど軽くて履き心地も良いです。
ということで、ここ半年ほど、様々なSanuk(サヌーク)のシューズ・スニーカーを買って履き、積極的にMTBに乗ってみました。その感想というか、レポートを紹介したいと思います。
Mainsteez(メインスティーズ)
Mainsteez(メインスティーズ)を履いたdriveライダーAKIRA君のレポートです。
【デザイン】
万人受けするチェッカータイプのデザインで服に合わせやすく、ライディング時はもちろん、大学にも履いていけるので良いです。
【サイズ感、はき心地】
自分はいつもVansのシューズの27㎝(9)を履いているのですが、サヌークは一回り大きい印象です。そのため、インソールをもう一枚(Vans pro用)入れてちょうど良かったですね。横幅も広めでその点はVansに近く、逆にナイキのような細めの物で慣れている人は幅広に感じるのではないでしょうか?
【ライディングでのはき心地】
ソールの食い付きが良く、磨り減ったペダルにも割と相性は良いです。履いた感じとても浅めですが、脱げるといったことはまだ無いのでその辺は心配はなさそうです。
【耐衝撃性】
ソールが薄い割に足の裏を痛めそうな足のつき方をしてもそれほどダメージはありませんでした。しかし、サイドが布一枚で、テールウィップ時の横からの打撃や、フットジャムは耐えがたい痛みを感じることがあります。
【ソールパターン】
パターンはサヌークのロゴが可愛くオシャレで、それでいてペダルとの相性は抜群に良いです。
【総合評価】
リーズナブルで、食い付きが良く、手の出しやすいシューズ・スニーカーです。
自転車に乗る上でソールは良いのですが、サイドと爪先部の生地が薄いため、特定のトリックをして強くぶつけると足が痛くなる傾向がありますね。
Cassius Funk(カシウスファンク)
【デザイン】
カモフラージュ柄ですがパッと見は濃いグレーで、色んな服、ジーンズやチノパン、ショートパンツなどに合わせることができます。格好いいデザインです。ソールが幅広タイプが多いサヌークの中ではかなり幅が狭いのも特徴でしょうか。
【サイズ感、はき心地】
自分はVansやDC、Tevaのシューズは26.5㎝サイズ(8 1/2)を履いていますが、このシューズは26cm(8)をチョイス。ジャストサイズで快適です。ソールのクッション性も薄い割にかなり高く、長時間歩いても苦痛じゃありません。
【ライディングでのはき心地】
サヌーク安定の薄さと食付きでソールとの相性はかなり良いです。若干ネチッこくペダルに吸い付く感はありますが、空中で足の裏をズラすインバート(テーブルトップ)も問題無くできます。
【耐衝撃性】
他社のシューズと比較すると圧倒的に薄いですが、サヌークの中では厚目なこともあり、耐衝撃性は高いです。数メートル飛んでのトリック失敗の片足着地でも、カカトを痛めることはありませんでした。
【総合評価】
サヌークの中では一般的なスケートシューズに近いクッション性があり、最初の1足には良いかも知れません。細身のソールが好きな人にオススメです。
Baseline Scholar(ベースライン スコラー)
【デザイン】
色々なブランドから出ているスリッポンタイプの中でも、もっともペラくてスカスカな見た目のシューズ・スニーカーです。その分、ショートパンツとの相性は抜群です。生地の質感はかなり良いですね。
【サイズ感、はき心地】
VansやDC、Tevaのシューズは26.5㎝サイズ(8 1/2)をチョイスする自分は、このシューズでは27cm(9)をチョイスしました。すると、大きかったようで、歩いていても脱げやすくてストレスがたまりました。正直、26cm(8)をチョイスすればよかったと後悔したくらい。
実際、このシューズはカカトを潰して履くタイプで(もともとそういう作りになっている)そのように履くと、まさにスリッパで歩きやすく快適でした。ただ、街中をカカトを潰して歩くのはちょっと抵抗がありましたね。
【ライディングでのはき心地・耐衝撃性】
こんなペラペラながらもソールはしっかりサヌークなので、薄くても耐衝撃性はバッチリです。その違和感が面白いです。ただし、大ゴケしたらシューズも簡単に脱げて飛んでいきます。サイドは布一枚なので、クランクを強打するものなら悶絶級の痛みが走ります。
【総合評価】
一見、「このシューズ・スニーカーで自転車に乗っちゃ駄目なんじゃないか?」と思わせますが、ソールのペダルとの相性は良く、耐衝撃性もバッチリなので、すっごくラフな格好で、肩の力を抜いて乗るには最高の1足です。個人的には大好きで、夏はこればかり履いていました。というか、結構ハードにグラインド攻めていました。それでも足に大怪我しなかったので、それだけのポテンシャルがあるように思います。
Schooner Funk(スクーナーファンク)
【デザイン】
万人受けしそうなミドルカットで、色んな服やボトムに合うデザインです。アンクル(くるぶし)の赤い別生地がアクセントになっていて、どこか力が抜けていて格好いいです。
【サイズ感、はき心地】
VansやDC、Tevaのシューズは26.5㎝サイズ(8 1/2)をチョイスする自分は、このシューズでは27cm(9)をチョイスしました。ちょっと大き過ぎましたけど、ミドルカットの特性で、紐を強く締めればちょうど良くなります。26cm(8)でも良かったように思います。
【ライディングでのはき心地・耐衝撃性】
最初に履いた時は、その軽さとソールの薄さに驚きました。その割にソールのクッション性が高く、軽さも相まって、とにかく歩くことが快適です。ライディングにおいても、当初はその軽さ故に不安しかありませんでしたが、高いところからの着地でも衝撃を吸収し、十分使えることが分かりました。サイドの生地は薄いので、横からのクランク強打には弱いです。
【総合評価】
万人受けするもののどこか力の抜けたミドルカットのデザインに、薄いのに耐衝撃性のあるソールなど、サヌークらしい要素がてんこ盛りです。なので、何だかんだ言ってライディングで一番履くことが多いシューズ・スニーカーですね。
以上となります。
大まかにSanuk(サヌーク)の特性を言うと、
・ソールは薄くてペラペラな割に耐衝撃性がある
・デザインは力が抜けていて良くだいたいどんな服にも合う
・サイドは布一枚で弱い
・サイズは1回り小さめをチョイスしてちょうどイイ
・キャンバス地なのでちょっと汚れたらバンバン洗える
という感じでしょうか。
何はともあれ、個性的なシューズ・スニーカーなのは間違いありません。いわゆる、VansやDCなど、その他スケートシューズに履き飽きたら、試しに履いてみると面白いかと思います。