遅くなって大変申し訳ありません。ようやくBHC2のバニーホップコンテストと、ハイクラス予選を紹介する動画を公開しました。いや、本当に長引いてすみません!
結構な長さの動画になっていますが、どうかご覧ください。ハイクラスにエントリーしているライダー全員のライディングをほぼ見ることができます。(「俺のあのトリックをメイクしたシーンが無いぞ!」という場合は、おそらくランプの陰に隠れてビデオの死角になってしまったか、ビデオカメラの不調で写っていなかったのかと思います。ゴメンナサイ!!)
[vimeo]http://vimeo.com/94464538[/vimeo]
毎度お馴染み、エントリーライダー全員の自分なりの考察を書こうかと思いますが、さすがに時間も経っているし人数が多く記憶が曖昧なのでちょっと不安。そこで、今回多くの審査員:ジャッジの人達(BMXやMTBのライダー達)に書いてもらったジャッジシートがあるので、それを元に書いていきます。
※ジャッジシートは、5つの項目「トリックの難易度」「トリックの完成度」「オリジナリティ」「ガッツ・気合い」「ダイナミックさ」で構成されています。それぞれが5点満点で、その合計点で順位が決まります。
それでは早速、行ってみましょう!
結構昔からTUBAGRAが開催するコンテストやJAMに参加してくれている奈良のMTBストリートライダーのYoNeさん。MCのkazy君にいじられながら、キックフリップ中心のライディングをしてくれました。それで、YoNeさんのジャッジシートを見るに、総じてどの項目も点数が低めでした。やはり、トリックのメイク率が低かったのと、ライディングが小さくまとまり過ぎていたのが要因という感じでしたね。今回に凝りずに、どうか次回もまた参加してください!
名古屋の貝塚ローカル、高校生ライダーkenta君のライディングは、まとめの動画だけを見ると「色んな場所でバースピンをメイクしまくっているのに何故こんなに順位が低いの?」と思う方がたくさんいるかと思います。そこでジャッジシートを見ると… トリックの難易度や完成度の項目の点数は高めなのに対し、ガッツ気合いやダイナミックさの項目が異様に低くなっていました。確かに、全体的にものすごくスローなライディングに終始していた印象が強いです。これは勿体無い!なので、kenta君は今後、スピードやダイナックさを身に付けたら、いきなり順位が跳ね上がると思いますね。期待しています!
大阪MTBストリートの期待の星?、kenta君と同じく高校生ライダーあべの君は、学校の用事で遅れて会場入りしたこともあり、セクションに十分に慣れていなく、スピードが少し遅かったように思います。そしてジャッジシートを見ると、オリジナリティとガッツ・気合いで点数を落としている印象でした。全体的に180を連発するライダーが多かったため、後半出走のあべの君のスタイルは見飽きられた可能性もありますね。こういうところに、コンテストの難しさ(逆を言えば面白さ)があります。今後に期待しています!
KNS.Loの重鎮で長身イケメンライダーのHiroya君。最初の方はトリックのメイク率がとても低く、後半セクションを駆使した180がいくつか決まったものの、それで全体的に点数を落としてしまったのは非常に勿体無い。あと、Hiroya君の様な180を駆使するスタイルのライダーが増えてしまい、それが後半出走のHiroya君にはデメリットの様に思いました。そろそろ新たにオリジナリティのあるトリックやスタイルを身につけるのもアリかも知れません。
若くて勢いのあるげんたん君は、メリハリのあるライディングが特徴でした。ただし、ジャッジシートを見ると、オリジナリティとダイナミックさで点数を下げていましたね。バースピンやグラインド系トリックを使わない180や360がメインのライダーは、その分、スピードを上げたり、人とは違うセクションの使い方をしないと目立てないのかも知れません。をまだまだ若いので、グイグイ行って欲しいです!
今回MCも担当してくれたTUBAGRAライダーのアシ君は、ボックスの使い方のバリエーションが豊富で、グラインドトリック、キックフリップ、バースピンなど効果的に取り入れていました。ただし、ガッツ気合い、ダイナミックさの面で点数が伸びなかったのが残念でしたね。個人的にぶっ飛び系を少しは入れて欲しかったな。
KNS.Lo / blkmrktのセイマ君は、本来はRが得意なライディングスタイルなのですが、今回は頑なにストリートセクションを攻めてくれました。バースピンやグラインドトリックをスピードのある流れで華麗に繰り出していきます。さすがみなとのもり公園スケートパークのローカルだけあって、セクションの使い方も巧みでしたね。
千葉の塩浜ローカルで東京から来たヒカル君は、テクニカルなグラインド・ハンドレールトリックを連発してくれました。ですが、細かなグラインドトリックにこだわり過ぎたためか、ガッツ気合い・ダイナミックさの点数がどのシートを見ても低かったのが惜しいところでした。
FGFSのトリックコンテストで数々の優勝、上位入賞のあるFunnyさんはまるで固定じゃないみたいなスピードでパークを走り、グラインドからフラットトリック、Rを使ったキレキレなライディングを見せてくれました。動画を見る限りダイナミックさも十分にありますが、全てのジャッジシートでガッツ気合い・ダイナミックさの点数の伸びが低かったです。
(BHCはRを使ったトリックはあまり評価されません。Rで飛んだ先がグラインドなどのストリートトリックの場合は)
ここより紹介するのが決勝進出ライダーとなります。
マニアックなグラインドトリックやテクニカルなセクションの使い方を見せてくれたニシイさん、ガッツ気合い・ダイナミックさで伸びなかったものの、前途の部分で点数を稼ぎ、ギリギリ決勝進出となりました。
幕張縲怏抹lローカルでDSB.Lo、driveのAKIRA君は、グラインド系トリックにこだわったライディングを見せてくれました。他のグラインド系トリックを主体とするライダーと比較して、流れのあるライディングだったのが、わずかに点数が上回ったものと思われます。個人的には、ガッツ気合い・ダイナミック系トリックが欲しいところでした。
名古屋のライダーで、グラインド系トリックを主体とするジャイアンさんは、全体的に速いスピードで他のライダーと一線を画していました。さらにBOXから大きなドロップをしたりと、ダイナミックさも兼ね備えていたのが評価されていましたね。あと少しトリックのメイク率や、繰り出すトリックの難易度が高ければ、さらに上位を狙えると思いました。
コンテストのMCも担当してくれ、大いに盛り上げてくれたkazy君は、オリジナリティ満載で、細かいトリックからダイナミックなトリックまで繰り出し、満面なく点数を稼いで無理なく予選突破となりました。
何と言うか、自分の持ち味、ライディングスタイルを理解しているライダーはコンテストでも強いな、と思わせてくれましたね。
FGFSライダーのTOYO君もFunnyさん同様、固定ギアとは思えない同じスピードでパーク内を走り、トリックを繰り出していました。しかも、そのメイク率とバースピンを組み込んだトリックのバリエーションが素晴らしかったです。そのため、ガッツ気合いやダイナミック系もしっかりカバーし、納得の点数でした。
滋賀から来たBMXライダーりょう君は、バースピンやテイルウィップなど上手く、そして大きなドロップなども確実に決め、高得点を獲得していました。もっと全体的な速度域を上げ、ダイナミックなライディングもあれば、更に点数を上げたと思われます。
名古屋から来たBMXライダーけん君は、バースピンからテイルウィップ、グラインドトリックなどメイク率も完璧に繰り出し、更には大きなドロップや長距離ハンドレールなども決め、誰もが納得の高得点を叩きだしていました。
そして、ハイクラス予選1位だったのは、北海道から来た重鎮MTBストリート(ハードコア)ライダー草原さん。あちこちにダメージがあって失敗する度に顔を歪ませていたものの、高いスピードでパーク内を走り、1つ1つのトリックを大きく速く決めていきます。そして圧巻のウォールライドは、予選中一番のインパクトを観る人達に与えました。
かなり大まかですが、ジャッジシートを見返して見て、もちろん高度なトリックを確実にメイクすることは大事ですが、エントリーしたストリートライダー全体的に言えることは、スピード域が遅くて、それで獲得点を下げているケースが多かった、ということでしょうか?
続いて、ハイクラス決勝の動画の紹介をします。急いで動画を作ります…