昨夜は気温は低めでありましたが、風が無かったために暖かく感じて、とても乗り易かったですね。ハイ、相変わらず水野君と一緒に新横浜スケートパークで乗って来ました。驚いたことに、スケートボーダーも含めてほとんどパーク内に人がいなくて、たっぷりと自分がやりたい練習ができたのは嬉しかったですね。
自分は主にRtoウォールからのBOXジャンプ練習を行いました。恥ずかしながら、しばらくハンドレールしかしていなかったら、そのラインが怖くて突っ込めなくなっていたのです。これじゃあ駄目だー!!と延々アタックを繰り返し、一応、昔に近い状況に戻ったので良しとします。
あと、マジでセクション内に人がいなく貸し切り状態だったので、軽くストロボを使った撮影もしてみました。いつもの新横の混み具合だとまず不可能なことです。
つーか、自分のハングオーバートゥースグラインド、スタイルが格好悪い。どうにかならないですかね、これは。
そして水野君のバンクエッジでのノーズタップ。今年はランプのコーピングでやるのが目標だそう。楽しみです!
そんなこんなで前置きが長くなってしまいましたが、自分が思うMTBストリートの2013年のトレンドを書いてみたいと思います。
これが絶対という訳ではないし、あくまで自分の主観であると最初にご理解ください。
まずはフレーム編で、以下3点があると思います。
1)立ったヘッドアングル
2)高いBBハイト
3)24インチホイールの流れがまた来る?
他にも「短めのチェーンステー長」、そして「BMXエンドの採用」「スパニッシュBBやMID BBの採用」というのもありますが、それはもう以前から当たり前の流れになってきているのでスルー。
これらを網羅したフレームは?と言うと、このページを見ている人にはお馴染みdriveがあります。他にはNS BIKESのCapital、日本では頑張って個人輸入しないと手に入らないILLBIKEなどがその代表と言えるのではないでしょうか?
■drive
■NS Bikes Capital
■ILLBike PEANUTS
とはいえ、上記3つの項目は具体的にどんな物か分からない方もいらっしゃるかと思いますので、以下に「超簡単に」紹介します。
1)立ったヘッドアングル
今までのダートジャンプやストリート用のMTBフレームは、ヘッドアングルが69度あたりが普通で、MOZUの71度という角度は立っていた部類でしたが、最近は73縲鰀4度と非常に立っているものが出てきました。ちなみにBMXがだいたい75度。それを考えると、MTBの73縲鰀4度というのは非常にアグレッシブなジオメトリと言えますね。ちなみにdriveは73度になっています。
ただし、ヘッドアングルを立てれば良いってものではなく、ダートジャンプやスラロームをメインとするならば、ヒラヒラ曲がれる69度のヘッドアングルが最適だと思います。立たせる方向にあるのは、あくまでストリート系トリックがやりやすいMTBストリートに限って、と言うことです。
2)高いBBハイト
大雑把に言うと、下の画像の赤いラインよりBBの軸が上に来ると「BBが高い」と言います。
今までのMTBはライン上か、ラインの下の場合がありましたが、ここに来てラインより上になるバイク(フレーム)が増えてきていますね。MOZUシリーズは昔からラインより上を貫いてきましたが、ここに来てようやくそれが浸透してきたと言えるのでしょうか。
ちなみに、BBが低い方が高速安定性は良いとされ、BBハイトが高くて良いのはバニーホップ主体のMTBストリートに限った事と言えます。
3)24インチホイールの流れがまた来る?
もともとヨーロッパやロシアでは24インチホイールMTBストリートの流れは一定数ありましたけど、何となくですが、ここのところ増えているような気がしています。いや、統計とか無いし、何となくなので大きなことは言えませんが、身近にも興味を持つ人が増えているのは事実。実際、そんな自分も24インチホイールに再度興味を持ち、次のバイクは24にする訳で…。
24インチホイールの利点は、と言うと、26に近い走破性とトリックをした時の派手さ、BMX(20インチ)に近い取り回しの良さ・強度を兼ね備えていることでしょうか?
ただし、国内で24インチホイール化を行うのに一番の障害は、国内代理店のほとんどが24インチホイール(リムやタイヤ)を扱ってないことです。扱っていても入荷数はごく少量で、すぐに手に入らなくなります。そうなると海外通販でしか購入する手段がなくなるのが現状です。(と、ここでちょっとした隠し玉があったりするのですが。近日中に公開します!)
結局、上記3つを採用するとフレーム(バイク)はどうなるの?と言いますと、バニーホップを主体としたストリートトリックがクイックに、より軽い力でやりやすくなります。これもかなり大雑把な言い方ですけど。
もちろん、従来のMTBフレームに乗り慣れているライダーがこれらのフレームに乗り換えると相当違和感が出てきます。人によっては、今までできたことが一切できなくなるようなスランプに陥る場合もあるでしょう。それに、上記の条件が現時点で「絶対に良い!」という訳でもありません。要は、ライダー自身が好きで合う乗り味のフレームを選択すれば良いのです。
実際、MOZUフレーム(TUBAGRAライダー工藤君のシグネチャーフレームDOPEも含む)は数多くのテストを繰り返した結果、現時点のジオメトリがベストで、かつ多くのライダーからの支持を得ているので、おいそれと変えたりはしません。
とは言え、まだ誰も知らない、さらにバニーホップや回転系トリックがしやすい神のようなジオメトリが埋もれているかも知れないので、drive作って乗りやすさに衝撃を受けたり、次にTUBAGRAライダーのアシ君設計のテストフレーム(26と24で、ヘッドアングル74度、BBハイトプラス20mm、リアはがん詰め355mmと335mm)を作ってみたりと、TUBAGRA自体も試行錯誤をしているところ。ほんと、吉と出るか凶と出るか分からないのが怖いけど、それ以上にワクワクしていますね。
何はともあれ、新しい乗り味のバイクが出てきて、トリックも進化して面白くなってきているので、2013年のMTBストリートシーンも非常に楽しみです!